施肥改善技術の概要(水稲栽培)
施肥改善 の目的 |
施肥改善 技術 |
作物「品種」 | 成果情報名 | 要約・目的 | 担当 | 分類 | 年度 | URL URLをクリックすると 外部サイトへリンクします |
担当 |
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放射性セシウム低減 | カリ資材施用 | 水稲 | 水による土壌撹拌・除去方式の除染圃場におけるカリ施肥管理は重要である | 水による土壌撹拌・除去方式によって除染すると、玄米の放射性セシウム濃度は低下する。しかしながら、除染した圃場でも、交換性カリ含量が減少する場合には移行係数は必ずしも低下しないため、交換性カリ含量を減少させないカリ施肥管理が必要である。 | 農研機構東北農業研究センター・農業放射線研究センター | 研究成果情報 | 27 | http://www.naro.affrc.go.jp/org/tarc/seika/jyouhou/H27/kankyou/H27kankyou007.html | 農研機構 東北農研 |
放射性セシウム低減 | 金雲母施用 | 水稲 | フィンランドSiilinjarvi 産金雲母施用は玄米への放射性セシウム移行を低減する | フィンランドSiilinjarvi 産金雲母の施用は土壌のカリ可給性及び放射性セシウムの選択固定能を高め、玄米への放射性セシウム移行を低減する。金雲母の移行低減作用はゼオライトより高く、移行低減資材として有望である。 | 農研機構東北農業研究センター・農業放射線研究センター | 研究成果情報 | 27 | http://www.naro.affrc.go.jp/org/tarc/seika/jyouhou/H27/kankyou/H27kankyou008.html | 農研機構 東北農研 |
減肥(リン酸低減) | 土壌診断 | 水稲 | 水稲作におけるリン酸減肥の基本指針 | 地力増進基本指針における改善目標の下限値を基準とし、安全を見越した幅を持たせて、有効態リン酸が10~15mg/100gの場合には各地の土壌条件に応じて標準施肥量~その半量の施肥を、15mg/100gより大きい場合には半量の施肥を推奨する。 | 農研機構 中央農業総合研究センター 土壌肥料研究領域 | 主要普及成果 | 26 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/narc/2013/13_004.html | 農研機構 中央農研 |
放射性セシウム低減 | 施肥・刈り取り高さ | 飼料用イネ | 飼料用イネにおける放射性セシウム濃度に及ぼす養分管理と刈り取り高さの影響 | 牛ふん堆肥の継続的な施用によりカリ施用効果が得られ、飼料用イネの放射性セシウム(Cs)濃度の抑制に有効である。一方、窒素肥料の多肥は放射性Cs濃度を高める傾向がある。放射性Cs濃度は株元に近いほど高く、刈り取り高さを高くすることで低減できる。 | 農研機構 畜産草地研究所 飼料作物研究領域、家畜飼養技術研究領域 | 主要普及成果 | 25 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nilgs/2012/510b0_02_74.html | 農研機構 畜草研 |
放射性セシウムの吸収抑制 | カリ施肥 | 水稲 | 水田土壌のカリウム供給力の向上による玄米の放射性セシウム濃度の低減 | 加里の増施により、玄米の放射性セシウム濃度や移行係数は低減する。土壌の交換性加里が高いほど玄米への移行係数は低下する。放射性セシウムによる汚染が懸念される地域では、緊急対策として、交換性加里25mgK2O/100gを目標として土壌改良する。 | 農研機構 中央農業総合研究センター 土壌肥料研究領域等 | 普及 | 23 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/narc/2011/a00a0_01_67.html | 農研機構 中央農研 |
省力 | 安価肥料、簡易流入施肥法 | 飼料イネ | 硫安を用いた飼料イネ栽培向けの簡易な流入施肥方法 | 3重にしたコンバイン収穫用籾袋に硫安を入れて水口に置き、袋の底部のみを用水に浸けて入水する方法により、液肥のように一定濃度で肥料を供給する流入施肥ができる。多量の用水を必要とせず均一な追肥ができ、地耐力維持のために浅水で管理したい飼料イネ栽培に適する。 | 農研機構 東北農業研究センター 東北飼料イネ研究チーム | 技術・参考 | 20 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/tarc/2008/tohoku08-14.html | 農研機構 東北農研 |
減肥(リン酸低減) | 有機質資材 | 水稲「ななつぼし」 | 水稲栽培における施用有機物のリン酸肥効評価 | 有機物施用時の粗玄米重、リン酸吸収量は化肥区に対しておおむね 80~100%の値 を示した。このことから、有機物施用時は含まれるリン酸含量の8割程度は減肥 可能と推定された。稲わらを施用した区は土壌へのリン酸の消失は早かったが、 根の生育を阻害するため初期生育が劣った。 | 道総研 上川農試・研究部・生産環境 G | 指導参考 | 28 | http://www.hro.or.jp/list/agricultural/center/kenkyuseika/gaiyosho/29/f2/18.pdf | 北海道 |
省力 | 肥効調節型肥料、側条施肥 | 水稲 | 高窒素成分肥料の利用による水稲側条施肥の省力化 | 溶出の早い被覆尿素を利用した側条用肥料は、窒素成分が慣行資材に比べ大幅に高く、慣行資材と同等の側条施肥への適応性があり、水稲への施用効果も遜色のないものであった。試験資材 の使用により、施肥時の肥料繰り出し量が削減でき、圃場への肥料運搬数や施肥機への補充回数の大幅な削減による省力化が認められた。 | 道総研 中央農試・生産研究部・水田農業G | 指導参考 | 27 | http://www.hro.or.jp/list/agricultural/center/kenkyuseika/gaiyosho/28/f2/20.pdf | 北海道 |
肥効向上 | 硝化抑制剤入り肥料 | 水稲 | 水稲乾田直播栽培における硝化抑制剤入り肥料の施用効果 | 硝化抑制剤入り肥料は乾田直播において硝酸化成を抑制した。また水稲に対し、施肥後湛水初めまでの期間が短い条件では対照の被覆尿素配合肥料と同等の施用効果を示し、同期間が長い条件では同等以上の施用効果を示した。 | 道総研 中央農業試験場 研究部 水田農業G | 指導参考 | 25 | http://www.hro.or.jp/list/agricultural/center/kenkyuseika/gaiyosho/25/f2/20.pdf | 北海道 |
減化学肥料 | 有機質肥料 | 水稲 | 水稲減化学肥料栽培における有機質肥料の早期施肥技術 | 有機質肥料による窒素代替率が30%を超える水稲減化学肥料栽培において、有機質肥料の窒素無機化は入水7日前の全層施用(早期施肥)で促進できる。早期施肥により、水稲の初期生育は改善し、整粒歩合は高まる。 | 道総研 上川農業試験場 研究部 生産環境G | 指導参考 | 26 | http://www.hro.or.jp/list/agricultural/center/kenkyuseika/gaiyosho/26/f2/26.pdf | 北海道 |
化学肥料窒素5 割低減 | 有機質肥料、側条施肥 | 水稲 | 水稲栽培における化学肥料・化学合成農薬削減技術の高度化 | 水稲におけるYES!clean栽培技術の高度化を図るため、有機質肥料による化学肥料窒素の代替と水面施用粒剤による穂いもち病防除の効果を検討しました。化学肥料窒素を慣行の約5割に削減し、有機質肥料により化学肥料窒素を代替した場合の収量は、慣行またはYES!clean栽培対比で100から90%です。米の品質は同等です。化学肥料窒素の一部を側条施用に置き換えることで、白米タンパク質含有率および穂いもち病穂率を低下させられます。水面施用粒剤による穂いもち病の防除は困難です。本栽培法の60㎏あたり生産費は、YES!clean栽培対比で117~122%に上昇します。YES!clean栽培の高度化をアピールして高付加価値化を図り、受取価格を向上させることが必要です。 | 道総研 上川農業試験場 研究部 生産環境G等 | 指導参考 | 22 | http://www.hro.or.jp/list/agricultural/center/kenkyuseika/gaiyosho/23/f2/21.pdf | 北海道 |
省力 | 機械散布装置 | 水稲 | 水稲に対するケイ酸資材の機械散布技術 | 水稲栽培におけるケイ酸資材の施用は低タンパク米生産技術として有効であることが示されているが、安価な機械散布技術が無く、普及していないのが実態である。新たに開発した水田用乗用管理機に装着可能な散布機の散布精度と水稲生育への影響を明らかにし、導入上の参考とする。 | 道総研 中央農業試験場 生産研究部 機械科 | 指導参考 | 20 | http://www.hro.or.jp/list/agricultural/center/kenkyuseika/gaiyosho/h21gaiyo/f2/049.pdf | 北海道 |
省力 | 機械散布装置 | 水稲 | 水稲側条施肥へのBB肥料の適応性 | 水稲側条施肥は多水分での少量施肥を行うため、BB 肥料にも安定的な繰り出し精度が求められる。本試験では側条用BB 肥料の繰出し試験と栽培試験により、水稲側条用BB 肥料としての適応性を明らかにすることを目的とした。 | 道総研 中央農業試験場 生産研究部 機械科 | 指導参考 | 20 | http://www.hro.or.jp/list/agricultural/center/kenkyuseika/gaiyosho/h21gaiyo/f2/046.pdf | 北海道 |
有機資源の有効利用 | 疎植栽培、発酵鶏糞 | 飼料用米「みなゆたか」 | 飼料用米品種「みなゆたか」で発酵鶏糞を用いた疎植栽培での化成肥料代替技術 | 「みなゆたか」を用いた坪当たり37株の疎植栽培での飼料用米生産において発酵鶏糞を 用いた場合に、化成肥料の代替となることを明らかにしたので、参考に供する。 | 青森県農林総合研究所・作物部 | 指導参考 | 28 | http://www.applenet.jp/~nouken/promote/sakumoku/ine/H28s8.pdf | 青森県 |
安定生産、多収 | 疎植栽培、増肥 | 水稲「まっしぐら」 | 水稲品種「まっしぐら」による水稲疎植栽培で基肥窒素量を増肥した場合の生育及び収量性 | 「まっしぐら」による栽植株数を坪当たり37株とする水稲疎植栽培について、慣行よりも基肥窒素量を2~3割増肥した場合の生育、収量性を明らかにしたので、参考に供する。 | 青森県農林総合研究所・作物部 | 指導参考 | 28 | http://www.applenet.jp/~nouken/promote/sakumoku/ine/H28s4.pdf | 青森県 |
品質向上 | 窒素施肥量、ケイ酸資材施用 | 水稲「青天の霹靂」 | 水稲奨励品種「青天の霹靂」の極良食味米生産のための栽培法 | 青森県のブランド米として期待される「青天の霹靂」の食味能力を十分に発揮させるための栽培法を確立したので、普及に移す。 | 青森県農林総合研究所・作物部 | 普及する技術 | 27 | http://www.applenet.jp/~nouken/promote/sakumoku/ine/H27s2.pdf | 青森県 |
病虫害軽減 | 転炉スラグを用いた土壌pH矯正 | 水稲 | 転炉スラグによる土壌pH矯正を実施した転換畑を復田した場合の影響 | アブラナ科野菜の根こぶ病対策や土壌伝染性フザリウム病害などの被害軽減対策として転炉スラグ(商品名「てんろ石灰」(粉状品))による土壌pH矯正を実施した転換畑を、復田した場合の水稲生育や病害発生に及ぼす影響を明らかにしたので、参考に供する。 | 青森県農林総合研究所・生産環境部、病虫部 | 指導参考 | 27 | http://www.applenet.jp/~nouken/promote/sakumoku/ine/H27s5.pdf | 青森県 |
省力、安定生産 | 肥効調節型肥料、全量基肥施肥 | 水稲「つがるロマン」 | 肥効調節型肥料を用いた「つがるロマン」の疎植栽培では、窒素施肥量を慣行栽培と同量とすることで、同等の収量が確保できる | 坪当たりの37~50株の水稲疎植栽培について、肥効調節型肥料(てまいらずA)を用いた追肥をしない全量基肥の栽培法を検討したところ、慣行の栽培法と同等の収量が得られる施肥量が明らかとなったので参考に供する。 | 青森県産業技術センター 農林総合研究所 作物部 | 指導参考資料 |
26 | http://www.applenet.jp/~nouken/promote/sakumoku/ine/H26i2.pdf | 青森県 |
肥料コスト低減(カリ25%低減) | 稲わらすきこみ | 水稲 | 水稲移植栽培において稲わらを施用した場合、カリ基肥量を25%減ずることができる | 近年の肥料価格の高騰を受け、圃場の養分状態や堆肥投入量に応じた減肥など、肥料コスト削減に向けた効率的な施肥技術を確立する必要がある。そこで、水稲移植栽培において、圃場に稲わらをすき込むことでカリ基肥量を減らせることが明らかとなったので、カリ成分を低減した肥料等を利用する際の参考に供する。 | 青森県産業技術センター 農林総合研究所 生産環境部 | 指導参考資料 |
26 | http://www.applenet.jp/~nouken/promote/sakumoku/ine/H26i4.pdf | 青森県 |
肥料コスト低減(リン酸低減) | 土壌診断 | 水稲 | 可給態りん酸が高い水田ではりん酸施肥量を大幅に削減できる | 県内の水田土壌の可給態りん酸量は増加傾向にあり、これまでの土壌改良資材や施肥により十分量のりん酸が土壌に蓄積している圃場が増えてきている。水稲において作付前の可給態りん酸量に応じてりん酸施肥量を削減できることが明らかとなったので、参考に供する。 | 青森県産業技術センター 農林総合研究所 生産環境部 | 指導参考資料 |
26 | http://www.applenet.jp/~nouken/promote/sakumoku/ine/H26i5.pdf | 青森県 |
安定生産 | 生育診断 | 水稲「つがるロマン」、「まっしぐら」 | 水稲疎植栽培における「つがるロマン」、「まっしぐら」の生育診断基準に基づく追肥対応 | 坪当たり37~50株の水稲疎植栽培は、従来の生育診断基準を適用できない。そこで、水稲疎植栽培において「つがるロマン」、「まっしぐら」を追肥体系で栽培する場合の生育診 断基準を策定し、それに基づく追肥対応を明らかにしたので参考に供する。 |
青森県産業技術センター 農林総合研究所 作物部 | 指導参考資料 |
25 | http://www.applenet.jp/~nouken/promote/sakumoku/ine/h25s13.pdf | 青森県 |
減肥(リン酸・カリ低減) | 鶏糞灰、炭化鶏糞 | 水稲、キャベツ、レタス | 鶏糞灰(商品名:昔の知恵、アッシュ、ハイカリン)及び炭化鶏糞(商品名:鶏ふん炭化物、万能炭太郎)の肥効特性に応じたりん酸・カリの減肥 | これまで主に土壌改良効果を期待して利用されてきた鶏糞灰及び炭化鶏糞について、肥効特性に応じたりん酸・カリの減肥方法が明らかとなったので、参考に供する。 | 青森県産業技術センター 農林総合研究所 生産環境部 | 指導参考資料 |
25 | http://www.applenet.jp/~nouken/promote/sakumoku/yasai/YS6.pdf | 青森県 |
適正施肥による収量安定化 | 肥効調節型肥料 | 水稲「つがるロマン」 | 水稲乾田直播栽培における被覆尿素肥料の窒素溶出の特徴 | 汎用播種機を利用した水稲乾田直播栽培で使用する被覆尿素肥料(LPコート)には、多様な窒素溶出パターンのものがある。施肥に当たって肥料選択の参考となる被覆尿素の窒素溶出の特徴が明らかになったので参考に供する。 | 青森県農林総合研究所 生産環境部 | 指導参考資料 | 24 | http://www.applenet.jp/~nouken/promote/sakumoku/ine/SS5.pdf | 青森県 |
減肥(15~20%)、省力 | 肥効調節型肥料 | 水稲「つがるロマン」 | シグモイド型溶出被覆肥料を利用した水稲湛水土中条播の収量と品質は、15~20%減肥しても同等である | 湛水土中条播でシグモイド型溶出被覆肥料を含む配合肥料について、施用効果を検討したところ、15~20%の減肥を行っても、追肥栽培とほぼ同等の収量及び品質を確保できることが明らかになった。 | 青森県農林総合研究センター 環境保全部 | 指導参考資料 | 20 | http://www.applenet.jp/~nouken/promote/sakumoku/ine/H20-41.pdf | 青森県 |
津波被災農地の復旧 | 土壌診断、肥効調節型肥料による増肥 | 水稲 | 津波被災後の復旧水田における水稲の生育及び収量向上事例 | 津波被災以前よりも収量水準が低下した復旧水田における実証事例では、標準施肥体系に比べ窒素成分施用量を10aあたり2kg増肥した肥効調節型肥料の全量基肥一回施肥によ り生育及び収量水準が向上した。同事例では、営農再開後3作目には生育及び収量水準が向上 し、標準施肥体系でも一定の収量が得られた。 | 岩手県農業研究センター 環境部・生産環境研究室 | 指導 | 27 | http://www2.pref.iwate.jp/~hp2088/seika/h27/h27shidou_06.pdf | 岩手県 |
肥料コスト低減(リン酸・カリ) | 鶏ふん堆肥 | 水稲、キャベツ | 鶏ふん堆肥に尿素を添加したL型肥料の開発 | 鶏ふん堆肥に尿素を添加して窒素含有率を高めたL型肥料を開発した。本肥料は、家畜排せつ物の有効活用を図りつつも、窒素成分の8割が尿素由来であることから窒素の肥効と取り扱いが化学肥料並で、リン酸やカリが蓄積した圃場での利用に適し、肥料コストも2~5割低減できる。 | 岩手県農業研究センター 環境部 | 普及 | 25 | http://www2.pref.iwate.jp/~hp2088/seika/h25/h25fukyu_09.pdf | 岩手県 |
減肥(リン酸、カリ無施用) | 育苗箱全量基肥施肥 | 水稲 | 育苗箱全量施肥による水稲のリン酸・カリ無施用栽培 | 土壌の可給態リン酸、交換性カリが無施肥可能な水準まで蓄積している水田では、育苗箱全量施肥により窒素のみを施用することで、リン酸、カリを施用した場合と同等の生育・収量・品質が得られ、本田施肥作業が省略でき施肥コストは72% に減少する。 | 岩手県農業研究センター 環境部 生産環境研究室 | 指導 | 21 | http://www2.pref.iwate.jp/~hp2088/seika/h21/h21_shidou09.pdf | 岩手県 |
肥料コスト低減 | 肥効調節型肥料、育苗箱施肥、全量基肥施肥 | 水稲 | 肥効調節型肥料(シグモイド型)で水稲の肥料費を低減 | 水稲の施肥に肥効調節型肥料(シグモイド型)を用いた、①育苗箱施肥(全層に豚ぷん堆肥を併用)及び②全量基肥一回施肥により、通常の栽培法とほぼ同等の収量・品質が得られ、肥料費をそれぞれ約15%と5%低減できる。 | 岩手県農業研究センター 環境部 生産環境研究室 | 指導 | 20 | http://www2.pref.iwate.jp/~hp2088/seika/h20/h20_shidou14.pdf | 岩手県 |
省力、安定生産 | 肥効調節型肥料、側条施肥、疎植 | 水稲 | 幼穂形成期から減数分裂期の葉色を維持する側条施肥と疎植(50 株/坪)を組み合わせた水稲省力安定生産技術 | シグモイド溶出型被覆尿素肥料60 日タイプを主体とした側条施肥と疎植(50 株/坪)を組み合わせた水稲栽培では、高次位・高節位分げつの発生が抑えられ有効茎歩合が高く、減数分裂期までの葉色低下は小さい。追肥を省略しても、収量は慣行施肥(70 株/坪)と同等で、玄米タンパク質含有率、整粒率は同等である。 | 秋田県農業試験場 作物部 作物栽培担当 | 参考事項 | 27 | http://www.pref.akita.lg.jp/uploads/public/archive_0000010648_00/2015-10.pdf | 秋田県 |
減肥(リン酸、カリ低減) | 連用試験、土壌診断 | 水稲「あきたこまち」 | 「あきたこまち」 栽培において低PK成分肥料の施用が収量へ及ぼす影響は小さい | 「あきたこまち」栽培において,栽培において,籾として圃場外へ持ち出されたリン酸とカリ成分量と同量補給できる低 PK成分肥料を施用することで,慣行栽培と同等の収量を確保できる。また,リン酸とカリの極端な減肥は減収につながる可能性がある。 | 秋田県農業試験場 生産環境部 土壌基盤担当 | 参考事項 | 26 | http://www.pref.akita.lg.jp/uploads/public/archive_0000009812_00/15.pdf | 秋田県 |
省力、減肥 | 肥効調節型肥料、側条施肥 | 水稲 | 水稲湛水直播におけるシグモイド溶出型被覆尿素肥料を主体とした側条施肥 | シグモイド溶出型被覆尿素肥料を主体とした側条施肥を用いた水稲湛水直播は、追肥を省略でき、慣行栽培と比べて基肥を1割程度減量しても、葉色が高く推移し、乾物重の籾わら比が高いイネになる。千粒重、登熟歩合が同等で収量も同等となる。玄米タンパク質含有率は同等で、整粒率は高い。 | 秋田県農業試験場 作物部・生産環境部 | 普及 | 26 | http://www.pref.akita.lg.jp/uploads/public/archive_0000008247_00/25-15.pdf | 秋田県 |
津波被災農地の復旧 | 緑肥(イタリアンライグラス)による地力回復 | 水稲 | 緑肥(イタリアンライグラス)のすき込みが被災水田の 水稲生育に及ぼす効果-震災復興関連技術- | 東日本大震災による津波により浸水被害をうけた農地の復旧が進められるが、除塩後のほ場においては地力の低下が懸念される。一般的には堆肥の施用により土壌の窒素肥よく度を回復させるよう指導しているが、津波被災地はたい肥等資材の賦存量が少なく困難である。そこで、平成 25 年~27年の3カ年、津波被災水田において、イタリアンライグラスを水稲作の裏作として栽培し、すき込みを行うことで水稲生育が向上し、増収したので参考資料 とする。 | 宮城県古川農業試験場土壌肥料部 | 参考資料 | 28 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/library/91shinsai-sankoushiryou2.pdf | 宮城県 |
品質向上、安定生産 | 施肥体系 | 水稲もち新品種「こもちまる」 | やわらかさが長持ちする水稲もち新品種「こもちまる」の施肥法 | 平成24年度に本県の奨励品種に採用された「こもちまる」(系統名:「東北糯199号」普及に移す技術第88号)は、「みやこがねもち」よりも耐倒伏性や耐冷性に優れ、いもち病にも強い等、栽培面で有利な特性を持っており、品質低下しにくい品種として期されている。 高品質で安定生産のための栽培法を検討した結果、収量構成要素の目安が得られたので普及技術 とする。 | 宮城県古川試験場水田利用部 | 普及技術 | 28 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/library/91hukyuugijutsu2.pdf | 宮城県 |
特別栽培(環境保全米) | 鉄コーティング点播栽培、施肥体系 | 水稲「ひとめぼれ」、「まなむすめ」 | 「環境保全米」基準に準じた水稲湛水直播栽培「鉄コーティング」 | 本県における平成27年度の水稲播栽培は2,025haであり、うち1,639haが湛水直播栽培である。近年、湛水直播栽培の鉄コーティング点播栽培(一般米)が急激に普及しており、特別栽培農産物の農薬・化学肥料節減栽培(JA全農みやぎはみやぎの環境保全米、以下「環境保全米」) のCタイプ基準に準じた栽培技術の早期確立が望まれている。湛水直播栽培の鉄コーティング点播栽培で作付けが多い「ひとめぼれ」と「まなむすめ」を用いて、「環境保全米」基準に準じた栽培について検討した結果、基肥窒素量・農薬防除体系・品種比較を明らかにしたので、参考資料とする。 | 宮城県古川試験場水田利用部 | 参考資料 | 28 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/library/91sankoushiryou1.pdf | 宮城県 |
減肥(リン酸低減) | 土壌診断 | 水稲 | 水稲におけるリン酸減肥に関する施肥基準(第87号追補) | 米価下落を受け、生産コスト低減について関心が高まっている。リン酸は原料となる鉱物資源が限られており、肥料価格高騰のリスクが高い。そこで、水稲において土壌に蓄積されたリン酸を利用し、リン酸減肥が可能かどうかについて検討する必要がある。これまで、普及に移す技術第87号参考資料で、3年間の異なる土壌型のほ場におけるリン酸減肥試験の結果から、灰色低地土についてのみトルオーグリン酸が15~30mg-P2O5/100g乾土の場合、リン酸施肥量を50%減肥できるとした。ここでは、5年間のリン酸減肥試験の結果を基に、新たに減肥基準を設定したので参考資料とする。 | 宮城県古川農業試験場土壌肥料部 | 参考資料 | 27 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/305987.pdf | 宮城県 |
減肥(カリ低減) | 土壌診断 | 水稲 | 水稲におけるカリ減肥に関する施肥基準 | 近年化学肥料の原料が高騰しており、カリ肥料の価格が高止まりしているが、一方で、米価は下落している。そこで、生産コスト低減を目的として、稲作においてカリの減肥が注目されている。宮城県では、平成20年にカリ無施用に関する基準が示されたが、カリの減肥についてはしめされていない。そこで、水稲作において5年間標準施肥量の50%カリ減肥が水稲生育および土壌交換性カリに及ぼす影響について明らかにし、カリ減肥基準を作成したので参考資料とする。 | 宮城県古川農業試験場土壌肥料部 | 参考資料 | 27 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/305988.pdf | 宮城県 |
未利用資源の有効活用 | 鶏糞燃焼灰入り高度化成肥料 | 水稲 | 水稲栽培における鶏糞燃焼灰入り高度化成肥料 (商品名:エコ化成200)の施用効果 | 近年、リン、カリ鉱石の資源枯渇の見通しから将来的に肥料の高騰が懸念されており、国内の未利用資源で鉱物資源の代替となる鶏糞燃焼灰の利用が期待されている。ここでは、水稲栽培に おいて鶏糞燃焼灰入り高度化成肥料を施用した効果が認められたので、普及情報とする。 | 宮城県古川農業試験場土壌肥料部 | 普及情報 | 27 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/306012.pdf | 宮城県 |
減肥、安定生産 | 栽植密度、追肥 | 水稲「東北194号」 | 化学肥料節減栽培による水稲品種「東北194号」の栽培法(栽植密度と追肥) | 平成24年度に本県水稲奨励品種として採用された「東北194号」(普及に移す技術第88号)は,「ササニシキ」に比べて耐冷性や耐倒伏性に優れるなど栽培面で有利な特性を持ち,あっさりとした食味を継承した良食味良品質品種であることから,寿司店等を中心とした特定実需者からの需要が見込まれている。そこで,「東北194号」の良食味安定生産のための栽培法(栽植密度,追肥)について目安が得られたので,参考資料とする。 | 宮城県古川農業試験場 水田利用部 | 参考資料 | 26 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/256483.pdf | 宮城県 |
省力 | 発泡性肥料 | 水稲 | 発泡性肥料「追肥はポン」を利用した追肥軽労化 | 水稲の追肥作業は,生育中・後期の葉色を維持し,籾数及び収量の確保と玄米品質の維持に重要な技術である。しかしながら,農業者の高齢化に伴い,重い動力散布機による追肥作業自体が困難になりつつある。近年,(株)ファイトクローム社により田面水中で肥料成分が含有成分の発泡により拡散する発泡性肥料「追肥はポン」(錠剤)が開発された。このため,規模の小さな水田では畦畔から肥料を本田へ投げ込むだけで追肥が可能となった。しかしながら,発泡性肥料追肥による水稲収量品質への影響や軽労化について検討された例は少ない。そこで,10a程度の小規模水田を対象とし,発泡性肥料の散布により慣行追肥と同等の収量・品質が得られ,かつ,軽労化が図られたので参考資料とする。 | 宮城県古川農業試験場 土壌肥料部 | 参考資料 | 25 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/223239.pdf | 宮城県 |
省力 | 水口流入施肥 | 水稲 | 尿素を用いた水口流入施肥による水稲追肥の省力化 | 水稲の追肥作業は,生育中・後期の葉色を維持し,籾数及び収量の確保と玄米品質の維持に重要な技術である。しかし,農業者の高齢化や水田の大区画化に伴い,作業負担が大きくなり追肥作業が困難になりつつある。そこで簡易施肥器を用いた水口流入施肥を検討したところ,水稲の収量,玄米品質がほぼ慣行並で,追肥の省力化が確認されたので,参考資料とする。 | 宮城県古川農業試験場 土壌肥料部 | 参考資料 | 25 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/223240.pdf | 宮城県 |
有機栽培 | 有機質肥料 | 水稲「ひとめぼれ」 | 有機肥料を用いた水稲「ひとめぼれ」稚苗育苗の施肥法 | 環境保全米栽培の拡大に伴い,有機肥料の利用場面も増加している。水稲の育苗時において有機肥料を適正に施用することで慣行の化学肥料栽培とほぼ同等の苗質,苗の初期生育が確認されたので,普及技術とする。 | 宮城県 農業・園芸総合研究所 古川農業試験場 土壌肥料部 | 普及技術 | 24 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/200664.pdf | 宮城県 |
有機栽培 | 有機質肥料 | 水稲「ひとめぼれ」 | 有機肥料,有機質肥料を用いた水稲「ひとめぼれ」の施肥法 | 環境保全米栽培の拡大に伴い,有機肥料,有機質肥料の利用場面も増加している。水稲栽培において有機肥料や有機質肥料を施用することで慣行の化学肥料栽培と同等の収量,品質が確認されたので,普及技術とする。 | 宮城県 農業・園芸総合研究所 古川農業試験場 土壌肥料部 | 普及技術 | 24 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/200665.pdf | 宮城県 |
適正施肥 | 土壌診断、肥効調節型肥料 | 水稲「まなむすめ」 | 大豆後復元田水稲乾田直播における地力窒素無機化量と収量構成要素の関係及び増収のための施肥法 | 生産組織等地域の担い手では,麦類,大豆及び水稲の受託面積が年々拡大し,一部においては輪作体系が組まれており,大豆後の水稲乾田直播などの栽培技術の確立が求められている。大豆後の復元田においては,地力窒素無機化量(以下:地力N)が多いため,主には無肥料によって栽培されているが,水稲乾田直播栽培との関係は明らかとなっていない。そこで,播種前の地力Nと水稲乾田直播栽培の収量構成要素の関係,及び増収のための施肥法が明らかとなったので参考資料とする。 | 宮城県 農業・園芸総合研究所 古川農業試験場 水田利用部 | 参考資料 | 24 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/200680.pdf | 宮城県 |
省力 | 高度化成肥料、側条施肥、全量基肥施肥 | 水稲「ひとめぼれ」 | 高度化成300を用いた側条施肥栽培におけるつなぎ肥の省略 | 真球状で比重が高く側条施肥に適した新肥料「高度化成300」を水稲側条施肥栽培に利用することで,従来,化成肥料の側条施肥で必要であった「つなぎ肥」を省略することが可能となったので参考資料とする。 | 宮城県 農業・園芸総合研究所 古川農業試験場 土壌肥料部 | 参考資料 | 23 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/69769.pdf | 宮城県 |
減化学肥料 | 堆肥、有機入り化成肥料 | 水稲「ひとめぼれ」 | 牛ふんたい肥と有機入り化成肥料を用いた「ひとめぼれ」の化学肥料節減栽培 | 県内では,環境保全米の生産が広がりをみせている。化学肥料由来の窒素量を慣行の半分以下に抑えた,いわゆる「化学肥料節減栽培(以下,節減栽培)」では,これまでに慣行と同一施肥窒素量の場合,収量は慣行栽培の90%以上確保できることが,知見として得られている。しかし,葉色や窒素吸収量の推移等,指標を策定するためのデータが不足していた。そこで,牛ふんたい肥と有機入り化成肥料を用いて「ひとめぼれ」の収量・適正籾数と品質等について検討した結果,収量構成要素等の目安が得られたので参考資料とする。 | 宮城県 農業・園芸総合研究所 古川農業試験場 土壌肥料部 | 参考資料 | 22 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/69776.pdf | 宮城県 |
適正施肥 | 基肥窒素量の推定 | 水稲「ひとめぼれ」 | 収穫した玄米による籾数診断と基肥窒素施肥量 | これまで,品質・食味を両立させるために適正な籾数レベルの指標を設定してきたものの,個々の生産者にとっては籾数情報を得るのが難しく,肥培管理による籾数制御まで至っていない。そこで,米検査時等の玄米を用いて,玄米情報から簡便に籾数を推定し,その籾数診断値から適正な籾数範囲内に収めるために基肥窒素量を算出する診断法を確立したので普及技術とする。 | 宮城県 農業・園芸総合研究所 古川農業試験場 土壌肥料部 | 普及技術 | 21 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/69785.pdf | 宮城県 |
減化学肥料 | 牛ふん堆肥、肥効調節型肥料、育苗箱全量施肥 | 水稲「ひとめぼれ」 | 牛ふんたい肥と育苗箱施肥を利用した水稲減化学肥料栽培 | たい肥等による土づくりと化学肥料を節減する「持続性の高い農業生産方式」による環境保全型農業の重要性が増しており,家畜排せつ物についても環境に配慮した循環的利用が求められている。これまでの研究から,豚ぷんたい肥及び鶏ふんと肥料の併用によりひとめぼれの籾数(26,000~30,000粒/㎡)が確保できる施用基準を普及技術とした。しかし,牛ふんたい肥の施用量と籾数の増加については,バラツキが大きく判然としなかった。そこで,肥効調節型肥料を用いた育苗箱全量施肥と牛ふんたい肥を組み合わせて,収量及び品質等について検討した結果,目安が得られたので参考資料とする。 | 宮城県 農業・園芸総合研究所 古川農業試験場 土壌肥料部 | 参考資料 | 21 | http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/69787.pdf | 宮城県 |
安定生産 | 鉄コーティング湛水直播栽培、施肥体系 | 水稲「はえぬき」 | 水稲鉄コーティング湛水点播直播栽培の栽培指標 | 鉄コーティング湛水直播で「はえぬき」の収量 58kg/a を得るためには、播種量を乾籾 で 0.4~0.5kg/a、基肥 0.6kgN/a、追肥 0.2kg/a、播種時期 5 月上旬を基本として籾数 33,000/㎡を確保する。 | 山形県農業総合研究センター・土地利用型作物部、水田農業試験場 | 普及 | 28 | http://agrin.jp/ufile/7/43/23616/image1_file0116041011300113977.pdf | 山形県 |
肥料コスト低減 | 土壌診断、低PK 成分肥料 | 水稲 | 養分蓄積水田におけるコスト低減のためのリン酸、カリ減肥指標 | 土壌養分(リン酸、カリ)が蓄積した水田において、水稲基肥のリン酸やカリを50%減肥した場合の収量、品質は慣行と同等である。低PK 成分の肥料を使用すると、慣行より施肥コストが2割削減できる。 | 山形県農業総合研究センター 食の安全環境部 | 普及 | 26 | http://agrin.jp/ufile/7/38/22224/image1_file0114091414105422969.pdf | 山形県 |
放射性セシウム低減 | カリ資材施用 | 水稲 | カリ施肥をしない条件下での 玄米中セシウム137濃度の経年変化 | 過去に暫定規制値(500Bq/kg)を超えた放射性セシウム汚染玄米が生産された試験水田において、あえてカリ施肥をしない条件下で、H24以降の玄米中放射性セシウム濃度の推移を把握するとともに土壌分析値との関係を調査した。 | 福島県農業総合センター 生産環境部環境・作物栄養科 | 放射線関連支援技術情報 | 27 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h27_radiologic/h27_radiologic_01_aging.pdf | 福島県 |
放射性セシウム低減 | 交換性カリの動態解明 | 水稲 | ポット試験は、ほ場試験と比べ玄米中放射性セシウム濃度が高い | 同じ土壌を用いてポット試験と現地試験の放射性セシウム吸収量を比較した報告はほとんどない。このため、ポット試験と現地試験の違いによる土壌中交換性カリ含量と玄米中放射性セシウム濃度の関係を明らかにする。ポット試験は現地試験と比べ玄米中放射性セシウム濃度が高くなる傾向がみられ、同じポット試験でも一株あたりの土壌量が少ないほど玄米中放射性セシウム濃度は高くなることが明らかになった。 | 福島県農業総合センター 生産環境部環境・作物栄養科、 作物園芸部 稲作科、浜地域研究所 |
放射線関連支援技術情報 | 27 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h27_radiologic/h27_radiologic_02_pot.pdf | 福島県 |
放射性セシウム低減 | カリ資材施用 | 水稲 | カリ肥料の苗箱施用により 玄米中放射性セシウム濃度を低減できる | 福島県では玄米中放射性セシウム吸収を抑制するため、収穫後の土壌中交換性カリ含量が25mg/100g乾土以上になるよう通常施肥に上乗せしたカリ施用が行われている。しかし、本田への全層施肥による上乗せカリ施用は、労力がかかることから、省力的なカリ施用法の開発が求められている。そこで、高濃度の放射性セシウムが検出された水田において、カリ肥料の苗箱施用による玄米中放射性セシウム吸収抑制効果を検証する。 | 福島県農業総合センター 生産環境部環境・作物栄養科 | 放射線関連支援技術情報 | 27 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h27_radiologic/h27_radiologic_03_naebako.pdf | 福島県 |
放射性セシウム低減 | カリ資材、バーミキュライト施用 | 水稲 | 塩化カリと南アフリカ産バーミキュライトを組み合わせた玄米中放射性セシウムの吸収低減効果 | 塩化カリの短期的なカリウムイオン供給能とバーミキュライトの長期的なカリウムイオン供給能を組み合わせることにより、より効果的で持続的な玄米中放射性セシウム吸収抑制効果が期待できる。 | 福島県農業総合センター 生産環境部環境・作物栄養科 | 放射線関連支援技術情報 | 26 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h26_radiologic/h26_radiologic_06_enka-kari_vermiculite.pdf | 福島県 |
放射性セシウム低減 | カリ資材施用 | 水稲 | 天然物由来カリ肥料による水稲の放射性セシウム吸収抑制効果 | 天然物由来カリ肥料による交換性カリの持続効果と水稲の放射性セシウム吸収抑制効果は、塩化カリと同等以上の効果が期待できる。また、天然物由来カリ肥料施用による水稲の収量・品質は、塩化カリの施用と同等である。 | 福島県農業総合センター 生産環境部環境・作物栄養科、 有機農業推進室 |
放射線関連支援技術情報 | 26 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h26_radiologic/h26_radiologic_08_tennen_kari.pdf | 福島県 |
放射性セシウム低減 | ファイトレメディエーション、カリ資材施用 | 水稲 | ファイトレメディエーションによる玄米の放射性セシウム低減効果は認められない | 水田ほ場からの放射性セシウム除染方法の一案として、植物に吸収させた後に回収・撤去する方法(ファイトレメディエーション、以下「ファイレメ」)がある。ファイレメによる放射性セシウムの除染は次年度の玄米の放射性Cs低減には繋がらず、低減のためにはカリ施肥の効果が大きい。 | 福島県農業総合センター 作物園芸部品種開発科 | 放射線関連支援技術情報 | 26 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h26_radiologic/h26_radiologic_09_phytoremediation.pdf | 福島県 |
放射性セシウム低減 | ゼオライト施用 | 水稲 | 水稲におけるゼオライト施用後3年目の放射性セシウム吸収抑制効果 | 水稲におけるゼオライトの施用後3年目の放射性セシウム吸収抑制効果は低い。 | 福島県農業総合センター 作物園芸部稲作科 | 放射線関連支援技術情報 | 26 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h26_radiologic/h26_radiologic_10_zeolite.pdf | 福島県 |
放射性セシウム低減 | カリ資材施用 | 水稲 | 水稲におけるカリ資材施用後3年目の放射性セシウム吸収抑制効果 | 水稲におけるケイ酸と塩化カリの施用後3年目の放射性セシウム吸収抑制効果は低い。 | 福島県農業総合センター 作物園芸部稲作科 | 放射線関連支援技術情報 | 26 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h26_radiologic/h26_radiologic_11_kari_sizai_3ys.pdf | 福島県 |
放射性セシウム低減 | カリ資材施用 | 水稲 | 水稲における溶存態放射性セシウムの吸収時期とカリ施肥による吸収抑制 | 灌漑水中に含まれる放射性セシウム(以下137Cs)の内、溶存態137Csが最も水稲に吸収されやすい。溶存態137Csを含む水を水稲の生育時期別に灌水し、時期別の玄米への移行程度を明らかにする。また、溶存態137Csの移行に対する土壌中の交換性カリ含量の影響を明らかにする。 | 福島県農業総合センター 作物園芸部花き科 | 放射線関連支援技術情報 | 26 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h26_radiologic/h26_radiologic_20_jikibetu_kyusyu.pdf | 福島県 |
放射性セシウム低減 | 灌漑水カリ濃度の評価 | 水稲 | 水稲における灌漑水中のカリウム濃度の差異と溶存態及び土壌由来放射性セシウムの吸収 | 灌漑水中に含まれる放射性セシウム(以下137Cs)の内で、溶存態137Csが最も植物が吸収しやすい。灌漑水中のカリウム濃度の違いが灌漑水及び土壌由来の放射性セシウムの吸収に及ぼす影響を明らかにする。 | 福島県農業総合センター 作物園芸部花き科 | 放射線関連支援技術情報 | 26 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h26_radiologic/h26_radiologic_22_kansui_kari.pdf | 福島県 |
減肥(リン酸、カリ低減) | 低PK 成分肥料 | 水稲 | リン酸施用量低減が水稲に与える影響 | リン酸肥沃度の低い研究所内水田ほ場において、2009 年から5 年間、ひとめぼれ栽培時のリン酸施用量(慣行1kg/a)を半減させた場合及びリン酸・カリ低減肥料(PK セーブ)を施用した場合、土壌中の可給態リン酸含有量の変化は見られず、生育、収量及び品質への影響はなかった。リン酸減肥を実施する際は、稲わらをほ場還元とした上で、養分収支での持ち出し分の5kg/a を施用基準とする。 | 福島県農業総合センター 浜地域研究所 | 参考 | 25 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h25_sankou/h25_sankou_26.pdf | 福島県 |
放射性セシウム低減 | 放射性セシウム、交換性カリの動態解明 | 水稲 | 灌がい水中の形態別放射性セシウムが玄米の放射性セシウム濃度に及ぼす影響 | 灌がい水中の懸濁態に吸着されている放射性セシウム(放射性Cs)はその動態が不明であり、玄米中への移行程度が明らかとなっていない。灌がい水中の形態別の放射性Cs の濃度の違いおよび土壌中の交換性カリ含量が、水稲の放射性Cs 吸収に及ぼす影響を明らかにするためにポット試験を行った。灌がい水中に含まれる形態別放射性セシウムが玄米中に移行する割合は、溶存態がもっとも高く、濁態(有機物、土壌粒子)の影響は溶存態より低いことが明らかとなった。 | 福島県農業総合センター 作物園芸部 | 放射線関連支援技術情報 | 25 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h25_radiologic/h25_radiologic_01.pdf | 福島県 |
放射性セシウム低減 | 放射性セシウム、交換性カリの動態解明 | 水稲 | 作付前の土壌溶液中カリウムイオン濃度に基づく玄米中放射性セシウム濃度の推定 | 幼穂形成期以降の土壌溶液中のカリウムイオン濃度が5.0mg/L以上に保てれば、玄米中放射性セシウム濃度すでに報告されている。しかし、この方法では水稲作付前に玄米中放射性セシウム濃度が基準値を超過するかどうか判断することはできない。本成果では、土壌の異なるほ場において、田植直前の5cm深土壌溶液中カリウムイオンと玄米中放射性セシウム濃度の関係を明らかにし、玄米中放射性セシウムを基準値以下に抑制するための検討を行った。 | 福島県農業総合センター生産環境部環境・作物栄養科 | 放射線関連支援技術情報 | 25 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h25_radiologic/h25_radiologic_16.pdf | 福島県 |
放射性セシウム低減 | 放射性セシウム吸収特性の把握 | 水稲 | 牛ふん堆肥由来放射性セシウムの玄米への吸収 | 本県では震災後県内産有機物の確保が困難となり地力及び生産性の低下が懸念されており、有機物の利用促進が 急務となっている。そこで暫定許容値以下の放射性セシウムを含む有機物の施用による農産物の安全性を確認するため、製品重量あたり約400 Bq/kg の放射性セシウムを含む堆肥を用い、施用量の異なる土壌で水稲を栽培して放射性セシウム吸収量を調査した。 | 福島県農業総合センター 生産環境部環境・作物栄養科 | 放射線関連支援技術情報 | 25 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h25_radiologic/h25_radiologic_19.pdf | 福島県 |
放射性セシウム低減 | バーミキュライト施用 | 水稲 | バーミキュライト施用による玄米中の放射性セシウム吸収低減効果 | 塩化カリは水溶性で、速効的に効果が得られることから農作物中の放射性セシウム吸収抑制対策の資材として用いられている。しかし、溶出しやすいことから、次年度の残効が期待しにくく、毎年施用することが求められる。このため、土壌溶液中カリウムイオン濃度を高く保つことのできるバーミキュライトを用い、玄米中放射性セシウム濃度を基準値以下に抑制するための検討を行った。 | 福島県農業総合センター 生産環境部環境・作物栄養科 | 放射線関連支援技術情報 | 25 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h25_radiologic/h25_radiologic_41.pdf | 福島県 |
放射性セシウム低減 | ゼオライト施用 | 水稲 | 水稲におけるゼオライトの施用2年目の効果 | 水稲における放射性セシウム吸収抑制対策としてゼオライトが用いられているが、その持続効果は明らかとなっていない。そこで、現地水田において、平成24年作付け前に施用したゼオライトの施用2年目の水稲における放射性セシウム吸収抑制効果と土壌の交換性カリ含量の推移を調査した。 | 福島県農業総合センター作物園芸部稲作科 | 放射線関連支援技術情報 | 25 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h25_radiologic/h25_radiologic_42.pdf | 福島県 |
放射性セシウム低減 | カリ資材施用 | 水稲 | 水稲におけるカリ資材の施用2年目の効果 | 水稲における放射性セシウム吸収抑制対策としてカリ資材が用いられているが、施用2年目の各種カリ資材の吸収抑制効果は明らかとなっていない。そこで、現地水田においてケイ酸カリと塩化カリの水稲における放射性セシウム吸収抑制効果を調査した。 | 福島県農業総合センター作物園芸部稲作科 | 放射線関連支援技術情報 | 25 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h25_radiologic/h25_radiologic_43.pdf | 福島県 |
減肥(窒素2割) | 菜種粕や鶏糞の施用による稲わらの腐熟促進 | 水稲 | 菜種粕等を施用した秋耕で窒素施肥量を2割削減できる | 会津地域において、水田での稲わらの腐熟を促進し、持続性の高い生産方式の窒素施肥基準を満たした水稲栽培をめざして、秋耕時の腐熟促進資材について検討した結果、菜種粕や鶏糞を施用することで、わら単用の場合よりも水稲の初期生育を確保することができた。また、窒素施肥量を2割削減しても、収量に差は見られなかった。 | 福島県農業総合センター 会津地域研究所 | 参考 | 22 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h22_sankou/23s_54.pdf | 福島県 |
減肥(窒素2割) | 肥効調節型肥料 | 水稲「ひとめぼれ」 | 乾田直播ひとめぼれの窒素施肥量の低減 | 4月上旬播種のひとめぼれの乾田直播栽培において施肥窒素量の低減を目的に、従来の窒素施肥量1.0kg/aから2割減肥した時の生育、収量について検討した。 | 福島県農業総合センター 浜地域研究所 | 参考 | 21 | http://www4.pref.fukushima.jp/nougyou-centre/kenkyuseika/h21-sankou/22s-41.pdf | 福島県 |
省力 | 流し込み施肥 | 水稲 | 流し込みによる水稲の省力施肥技術 | 安価な固形肥料を使用して,水田圃場で直接液肥が作れる「流し込み施肥装置」を開発しました。本装 置を使用した流し込み追肥は,背負式動力散布機による現地慣行の追肥法と比較して玄米の収量・品質は 同等で,追肥の作業時間を約 60%削減できます。 | 茨城県農業総合センター農業研究所 | 普及に移す成果 | 28 | http://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/nosose/cont/public/diffuse/h28/pdf/05.pdf | 茨城県 |
省力、安定生産 | 全量基肥肥料 | 水稲「ふくまる」 | 「ふくまる栽培」に適した全量基肥肥料の開発 | 早生・新品種「ふくまる」は今後 1,000ha 以上の作付けが見込まれており、普及拡大に向けて、全量基肥肥料を使った施肥体系の確立が急務となっています。そこで「ふくまる」の生産目標(収量 600kg/10a 以上、千粒重 23.5g 以上、検査等級 1 等)を安定的に達成できる、「ふくまる」栽培に適 した全量基肥肥料を開発しました。開発した肥料は「ふくまる専用どっさり 24」という商品名で販売が開始されています。 | 茨城県農業総合センター農業研究所 | 普及に移す成果 | 27 | http://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/nosose/cont/public/diffuse/h27/pdf/09.pdf | 茨城県 |
収量・品質向上 | 肥効調節型肥料、全量基肥施肥 | 水稲「コシヒカリ」 | 県南・県西地域における 高品質な「コシヒカリ」栽培のための全量基肥肥料 |
県南・県西地域のコシヒカリ栽培において、従来の全量基肥肥料では本県の目標値である千粒重21.5g以上の確保が困難でした。そこで、千粒重を向上できる新しい全量基肥肥料を開発しました。 | 茨城県農業総合センター 農業研究所 環境 土壌研究室 | 普及に移す成果 | 22 | http://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/nosose/cont/public/diffuse/h22/pdf/20.pdf | 茨城県 |
減化学肥料(窒素5割以上減)、有機資源の有効利用 | 堆肥施用 | 水稲「コシヒカリ」 | 水稲の特別栽培米生産の減化学農薬・減化学肥料栽培指針 | 種籾の温湯消毒、殺菌剤の育苗箱施用及びカメムシ類の生息密度調査を行うことにより、病害虫防除のための化学合成農薬使用成分回数を半分以下に減らすことができます。化学肥料の代わりに牛ふん堆肥や有機質肥料を施用することにより、コシヒカリの減化学肥料栽培が可能となり、慣行栽培と同等の収量・品質が得られます。 | 茨城県農業総合センター 農業研究所 エコ農業推進G | 普及に移す成果 | 21 | http://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/nosose/cont/public/diffuse/h21/pdf/12.pdf | 茨城県 |
減化学肥料、有機資源の有効利用 | 堆肥施用、土壌・施肥診断法 | 水稲 | 水田における牛ふん堆肥連用時の水稲施肥診断法 | 牛ふん堆肥を施用する水田では、土壌・施肥診断法と堆肥の窒素肥効率から供給窒素量を求めて、施肥窒素量を決定します。牛ふん堆肥は連用に伴い窒素が累積されるので、連用に応じた窒素肥効率を用います。 | 茨城県農業総合センター 農業研究所 環境 土壌研究室 | 普及に移す成果 | 21 | http://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/nosose/cont/public/diffuse/h21/pdf/13.pdf | 茨城県 |
減化学肥料、有機資源の有効利用 | 堆肥施用、施肥設計支援ツール | 水稲「コシヒカリ」 | たい肥を使った米づくり「たい肥ナビ!水稲版」 | 「たい肥ナビ!水稲版」をつかうと、牛ふんたい肥を施用したコシヒカリ栽培のための施肥設計が、短時間で簡単にできます。マイクロソフト社のExcel2003 で作成しています。茨城県畜産センターホームページから無償でダウンロードできます。 | 茨城県畜産センター 環境保全研究室 | 普及に移す成果 | 21 | http://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/nosose/cont/public/diffuse/h21/pdf/16.pdf | 茨城県 |
低コスト | 疎植、少肥 | 水稲「とちぎの星」 | 水稲新品種「とちぎの星」の低コスト栽培技術 | 水稲新品種「とちぎの星」の低コスト栽培技術を開発した。早植栽培では、疎植( 株 ) 11.1 /m2 や、少肥(0.38kg/a )による低コスト栽培を行うことが可能であった。一方、普通植栽培では施肥 量や栽植密度により未熟粒が増加しやすく 気象の変動を受けない安定した収量・品質を得るには 栽植密度 22.2株/m2 ・施肥量0.48kg/a が適当と考えられた。 | 栃木県農業試験場 研究開発部 水稲研究室 | 普及情報 | 28 | http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/nousi/seikasyu/seika34/sep_034_1_02.pdf | 栃木県 |
放射性セシウム低減 | カリ資材施用 | 水稲「コシヒカリ」 | 黒ボク土水田で水稲の放射性セシウム吸収を抑制するための土壌中交換性カリ含量とその維持期間 | 黒ボク土水田において、水稲移植から最高分げつ期頃まで土壌中交換性カリ含量を 20mg/100g 以上 に維持すると玄米への放射性セシウムの移行係数を 0.01 以下にすることができた。塩化カリおよび大 谷石粉末の施用はそのための有効な方法であった。 | 栃木県農業試験場 研究開発部 土壌環境研究室 | 普及情報 | 28 | http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/nousi/seikasyu/seika34/sep_034_1_16.pdf | 栃木県 |
放射性セシウム低減 | カリ資材施用 | 水稲「コシヒカリ」 | 塩化加里の施用時期の違いが 水稲の放射性セシウム吸収抑制に及ぼす影響 | 水稲の放射性セシウムの吸収抑制のためのカリウム施用効果は、追肥よりも基肥施肥が高かった。 | 栃木県農業試験場 研究開発部 土壌環境研究室 | 普及情報 | 28 | http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/nousi/seikasyu/seika34/sep_034_1_17.pdf | 栃木県 |
放射性セシウム低減 | カリ資材施用 | 水稲「コシヒカリ」 | 有機物連用が水稲の放射性セシウム吸収抑制に及ぼす影響およびその経年変化 | 有機物の連用により土壌中交換性カリ含量が高く維持され、玄米の放射性セシウム濃度が低下し た。また、同一カリウム水準での玄米への移行係数は経年的に低下する傾向にあった。しかし、平成 24 年以降は移行係数に対する経年変化の影響は小さく、土壌中交換性カリ含量の影響がより大き かった。 | 栃木県農業試験場 研究開発部 土壌環境研究室 | 普及情報 | 28 | http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/nousi/seikasyu/seika34/sep_034_1_18.pdf | 栃木県 |
減肥(リン酸低減) | 土壌診断 | 水稲「コシヒカリ」 | 黒ボク土水田においてリン酸の減肥が可能な 可給態リン酸蓄積量を明らかにしました | 世界的な肥料価格の高騰を受け、可給態リン酸の水準に応じた水稲のリン酸施肥が求められている。一方、本県に多く分布する黒ボク土は、リン酸の固定力が強く、リン酸施用の重要性が強調さ れ、一部の水田では、可給態リン酸含量が土壌診断基準値を超えている。そこで、可給態リン酸蓄積量に応じたリン酸減肥の可能性を明らかにする。 | 栃木県農業試験場 研究開発部 土壌環境研究室 | 普及情報 | 27 | http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/nousi/seikasyu/seika33/sep_033_1_14.pdf | 栃木県 |
減肥(カリ低減) | 土壌診断 | 水稲「コシヒカリ」 | 黒ボク土壌における施肥前土壌のカリウム水準を考慮した カリウム資材の適正施肥 | 現在世界的な肥料価格高騰をうけて、水稲栽培においてもカリウムの適正施用が求められてい る。そこで、本県水田の代表的な土壌である黒ボク土において、土壌中の交換性カリウムの水準 に応じたカリウム資材の施用量および施用時期が水稲の生育に及ぼす影響を明らかにする。 | 栃木県農業試験場 研究開発部 土壌環境研究室 | 研究情報 | 27 | http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/nousi/seikasyu/seika33/sep_033_2_06.pdf | 栃木県 |
放射性セシウム低減 | 作物、土壌のCs測定 | 水稲 | 土壌理化学性が水稲の放射性セシウム吸収に及ぼす影響(続報) | 東京電力福島第一原子力発電所の事故により、多量の放射性セシウム(Cs)が環境中に放出された。栃木県でも県北部において、平成 23 年産に引き続き平成 24 年産玄米においても検査強化対象 となる 50Bq/kg を超える放射性 Cs が検出された。放射性 Cs の作物への吸収は、事故直後の大気経由による直接吸収から土壌経由の間接吸収に推移している。このため、データを蓄積し、土壌から の移行要因を明らかにすることで、消費者の安全安心に資する。 | 栃木県農業試験場 研究開発部 土壌環境研究室 | 研究情報 | 26 | http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/nousi/seikasyu/seika32/sep_032_2_08.pdf | 栃木県 |
放射性セシウム低減 | 作物、土壌のCs測定 | 水稲 | 天水田における水稲の放射性セシウム吸収 | 平成 23 年秋に県内河川の底質から高濃度の放射性セシウム(Cs)が検出された。森林面積が大きい本県では、山地から平地への放射性 Cs が継続して流出し、水稲への吸収が懸念される。このため、影響が最も大きいと考えられる天水田を対象としてデータを蓄積し、消費者への安全安心 に資する。 | 栃木県農業試験場 研究開発部 土壌環境研究室 | 研究情報 | 26 | http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/nousi/seikasyu/seika32/sep_032_2_09.pdf | 栃木県 |
有機資源の有効利用 | 牛ふん堆肥施用、堆肥診断 | 水稲「コシヒカリ」 | 牛ふん堆肥の水稲基肥としての利用 | 牛ふん堆肥の水稲コシヒカリ早植え栽培への基肥としての利用は、牛ふん堆肥の0.5M塩酸抽出アンモニア態窒素量を指標に不足する窒素を化学肥料で補って、代かきの20日以内に施用し、慣行と同様に追肥することにより可能と考えられた。 | 栃木県農業試験場 環境技術部 土壌作物栄養研究室 | 普及情報 | 25 | http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/nousi/seikasyu/seika31/sep_031_1_15.pdf | 栃木県 |
有機栽培 | 米ぬか施用 | 水稲 | 米ぬか施用を主体とした水稲有機栽培 | 米ぬかの施用を主体とした水稲有機栽培では、基肥と移植直後の米ぬか表面施用(計150~300kg/10a)により、化学肥料区の8~9割の収量を確保できた。米ぬか秋施用では、冬期~春に半分以上が分解するため、肥料効果が低下すると考えられた。また、米ぬかの連用 効果は小さく、跡地土壌の化学性に影響を及ぼさないと考えられた。 |
栃木県農業試験場 環境技術部 環境保全研究室 | 普及情報 | 25 | http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/nousi/seikasyu/seika31/sep_031_1_16.pdf | 栃木県 |
放射性セシウム低減 | 土壌理化学性改善 | 水稲 | 土壌理化学性が水稲の放射性セシウム吸収に及ぼす影響 | 水稲玄米への放射性Csの移行係数は、土壌の交換性加里含量が20mg/100g未満の場合、比較的高く、20mg/100g以上では低かった。更に炭素含量や可給態窒素含量が大きいと移行係数は大きく なる傾向であった。 |
栃木県農業試験場 環境技術部 環境保全研究室 | 普及情報 | 25 | http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/nousi/seikasyu/seika31/sep_031_1_18.pdf | 栃木県 |
品質向上(カドミウム濃度低減) | ALC(軽量気泡コンクリート粉末肥料) | 水稲 | アルカリ資材施用によって水稲のカドミウム濃度は低減する | ALC施用により、無施用区に比べて土壌および土壌溶液のpHは高くなり、土壌溶液Cd濃度は低くなった。水稲の出穂1週間後に採取した土壌溶液Cd濃度と玄米Cd濃度との間には、1%水準で有意な正の相関関係があった。玄米Cd濃度は、無施用区に比べてALC施用区で低くなった。 | 栃木県農業試験場 環境技術部 環境保全研究室 | 研究情報 | 25 | http://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/nousi/seikasyu/seika31/sep_031_2_14.pdf | 栃木県 |
放射性セシウム低減 | カリ資材施用 | 水稲 | 玄米への放射性セシウムの移行は土壌の交換性カリ含量を適正に管理することで抑制できる | 玄米の放射性セシウム濃度と土壌・耕作管理状況等に関する詳細な調査を行ったところ、玄米への放射性セシウムの移行と水稲栽培後の土壌の交換性カリ含量との関係について、カリ肥料を施用し、土壌の交換性カリ含量を適正に管理することで、玄米の放射性セシウム濃度を十分に低く抑えられることがわかった。 | 群馬県農業技術センター:環境部・環境安全係、土壌保全係 | 新技術 | 26 | http://www.pref.gunma.jp/06/f0100391.html | 群馬県 |
安定生産、高温障害対策 | 生育診断、施肥体系 | 水稲「彩のかがやき」 | 高温障害を軽減する「彩のかがやき」 の追肥方法 | 水稲の穂が出た後、著しい高温が続くと、お米が白く濁る高温障害(白未熟粒) が発生します。本県でも平成 22 年に「彩のかがやき」が甚大な被害を受け、そ の後もたびたび被害が発生しています。そこで、「彩のかがやき」の白未熟粒の 発生を軽減する追肥技術を開発しました。 白未熟粒の発生にもっとも関係しているのは出穂前 23 日頃の葉色で、薄いほ ど増加します。また、穂肥施用後の出穂前 15~10 日の葉色が薄いと増加します。 そこで下表のように所定の時期に葉色診断を実施し、その結果に合わせて追肥 を実施することで白未熟粒の発生を軽減することができます。 | 埼玉県農業技術研究センター 高度利用・生産性向上研究担当 水田高度利用研究チーム | 新技術情報 | 27 | http://www.pref.saitama.lg.jp/b0909/documents/6kouon-suitou.pdf | 埼玉県 |
安定生産 | 施肥体系 | 水稲「ふさおとめ」、「ふさこがね」 | 「ふさおとめ」、「ふさこがね」における水稲種子の歩留り向上・収量安定のため の生育指標値としての好適籾数の設定と窒素施用法 | 「ふさおとめ」、「ふさこがね」の種子を安定して生産するための㎡当たり籾数は、「ふさおとめ」では、28,000 粒前後、「ふさこがね」は 26,000~29,000 粒である。壌土の湿田では、「ふさおとめ」は出穂 18~10 日前に、「ふさこがね」では 10 日前に 10a当 たり2~3kg の窒素を施用することで好適籾数が確保できる。 | 千葉県農林総合研究センター・水稲・畑地園芸研究所 | 普及、行政 | 28 | http://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/shikenkenkyuu/documents/h27_03.pdf | 千葉県 |
有機資源の有効利用 | 鶏ふん堆肥、「エコFIT」 | 水稲「ふさこがね」 | 牛ふん堆肥連用水田における「ふさこがね」の高品質・良食味安定生産技術 | 壌土水田において、「エコFIT」により算出し、窒素2.5kg/10aの代替量の牛ふん堆肥を連年施用した場合、推定されたほどの基肥窒素効果は得られず、連用3年目から土壌に蓄積した有機態窒素が幼穂形成期以降に発現するようになる。堆肥連用年数に応じた施肥体系とし、栽植密度は疎植とせず標準的な約18株/㎡とする。 | 千葉県農林総合研究センター 生産技術部 水田作研究室、生産環境部 土壌環境研究室 | 普及 | 26 | http://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/shikenkenkyuu/documents/h25seika-nourin03.pdf | 千葉県 |
減化学肥料栽培 | 施肥体系 | 水稲「ふさこがね」 | ちばエコ農業」における「ふさこがね」の雑草防除及び窒素施用方法 | 黒色紙マルチ栽培と、中耕除草またはベンタゾンナトリウム塩粒剤(茎葉処理剤)処理を組み合わせた体系により、慣行除草と同等の除草効果が得られる。また、堆肥無施用や堆肥連用3年目までの場合、化学肥料窒素が4.5㎏以下では窒素成分が不足するため、有機態窒素を配合した肥料で補うことで慣行施肥と同等の収量が得られる。 | 千葉県農林総合研究センター 生産技術部 水田作研究室、生産環境部 病理昆虫研究室、土壌環境研究室 | 普及 | 26 | http://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/shikenkenkyuu/documents/h25seika-nourin04.pdf | 千葉県 |
有機資源の有効利用 | 鶏ふん堆肥、「エコFIT」 | 水稲「コシヒカリ」 | 「コシヒカリ」栽培における家畜ふん堆肥利用に対する「エコFIT」の適用性 | 鶏ふん堆肥では、収量性から判断して基肥窒素の半量代替に「エコFIT」が適用できる。一方、牛ふん堆肥では、窒素含量が低い場合に肥効が「エコFIT」推定肥効率より低くなるので適用できない。「エコFIT」を利用して家畜ふん堆肥を4年間連用しても、土壌窒素肥沃度と玄米粗タンパク質の増加がない。 | 千葉県農林総合研究センター 生産環境部 土壌環境研究室 | 普及 | 26 | http://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/shikenkenkyuu/documents/h25seika-nourin25.pdf | 千葉県 |
品質向上 | 施肥体系 | 水稲「コシヒカリ」 | 5月中~下旬に晩植する「コシヒカリ」の品質を向上させる栽培法 | 5月中~下旬植えの「コシヒカリ」栽培では、基肥及び穂肥の窒素施用量を4月中~下旬植えの50%に減量し、栽植密度を15.5~16.5株/㎡とすることで、精玄米収量は4月中~下旬植えの85~90%に留まるが、倒伏を軽減し、玄米外観品質が高く、玄米中粗タンパク質含有率が低い玄米が生産できる。 | 千葉県農林総合研究センター 生産技術部 水田作研究室 | 普及 | 25 | http://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/shikenkenkyuu/documents/h2403.pdf | 千葉県 |
減化学肥料 | 牛ふん堆肥施用 | 飼料用イネ「べこあおば」 | 牛ふん堆肥連用による飼料用米「べこあおば」の省化学肥料栽培 | 飼料用米「べこあおば」は、牛ふん堆肥1~2t/10aを7年間連用した水田では、窒素肥料のみの施用で、化学肥料栽培(牛ふん堆肥施用履歴なし、窒素、リン酸及び加里施肥)と比べて収量は7~12%増加する。また、牛ふん堆肥2t/10aを7年間連用した水田では、無施肥でも化学肥料栽培と同等の収量が得られる。 | 千葉県農林総合研究センター 生産環境部 土壌環境研究室 | 普及 | 25 | http://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/shikenkenkyuu/documents/h2438.pdf | 千葉県 |
安定生産 | 施肥体系 | 水稲「コシヒカリ」 | コシヒカリの有機入り肥料栽培における移植前追肥が本田初期生育に及ぼす効果 | コシヒカリの50%有機入り肥料栽培の稚苗育苗において、初期の茎数確保を容易にするため、適正な育苗日数の健苗を移植する。育苗日数が長くなる場合や低温条件では、移植前追肥をすることで初期生育の確保が早まり、中干しが適期に実施できる。 | 新潟県農業総合研究所作物研究センター 栽培科、佐渡農業技術センター | 研究成果情報 | 27 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika15/seikajohou/150101/150101.html | 新潟県 |
安定生産 | 生育診断 | 水稲「コシヒカリ」 | コシヒカリの有機入り肥料栽培における倒伏回避のための生育めやす | 基肥に50%有機入り肥料を施用したコシヒカリの幼穂形成期における草丈とSPAD値の積値が2,400以下であれば、出穂期18日前に穂肥を窒素成分で1kg/10a施用でき、出穂期後30日の倒伏程度が3以下におさまる。 | 新潟県農業総合研究所作物研究センター 栽培科 | 研究成果情報 | 27 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika15/seikajohou/150102/150102.html | 新潟県 |
安定生産 | 生育診断 | 水稲「コシヒカリ」 | コシヒカリの過剰籾数を抑制する1回目穂肥施用のための生育診断 | 栽植密度と幼穂形成期の茎数及びSPAD値から株当たり籾数が推定でき、目標とする籾数よりも多く推定された場合、1回目の穂肥量を減らすことで、過剰籾数を抑制することができる。 | 新潟県農業総合研究所作物研究センター 栽培科 | 研究成果情報 | 27 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika15/seikajohou/150103/150103.html | 新潟県 |
安定生産 | 生育診断 | 水稲「コシヒカリ」 | コシヒカリの有機入り肥料栽培において出穂期前に緊急追肥が必要なSPAD値のめやす | 50%有機入り肥料によるコシヒカリの栽培において、出穂期6日前のSPAD値が33以下のときに、窒素成分で1kg/10aの追肥を出穂期3日前に施用すると玄米タンパク質含有率は6.5%以下で基部未熟粒が減少する。 | 新潟県農業総合研究所作物研究センター 栽培科 | 研究成果情報 | 27 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika15/seikajohou/150104/150104.html | 新潟県 |
有機栽培 | 高窒素鶏ふんペレット肥料 | 水稲「コシヒカリ」 | コシヒカリ栽培で化学肥料を高窒素鶏ふんペレット肥料で全量代替できる | 密閉縦型発酵装置によって製造された高窒素鶏ふんペレット肥料のみでコシヒカリの有機質肥料栽培が可能であり、収量・品質・食味とも慣行の化学肥料栽培と同程度である。施肥成分量・施用時期については化学肥料と同様に扱うことができる。 | 新潟県農業総合研究所 作物研究センター 栽培科 | 研究成果情報 | 26 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika14/seikajohou/140126/140126.html | 新潟県 |
有機栽培 | 自家配合した育苗培土 | 水稲「コシヒカリ」 | 苗箱を用いたコシヒカリ有機成苗育苗における肥培管理技術 | 市販有機育苗培土か窒素含量4%程度の発酵鶏糞を窒素2.5g/箱となるように自家配合した育苗培土を使用し、播種後25・35 日目にそれぞれ窒素1g/箱となるように有機液肥を追肥すると、草丈18cm・葉齢4.5 以上のコシヒカリ成苗に必要な養分を供給できる。 | 新潟県農業総合研究所 基盤研究部 | 普及技術 | 25 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika13/hukyu/130108/130108.html | 新潟県 |
多収 | 適正窒素施用量 | 水稲「新潟次郎」、「アキヒカリ」、北陸糯216 号」、「あきだわら」 | 水稲多収品種・系統における多収のための窒素施用量と生育のめやす | 米粉用として多収となる施肥量は「新潟次郎」、「アキヒカリ」が基肥7kg/10a、穂肥6kg/10a 程度で収量700kg/10a、「北陸糯216 号」が基肥6~8kg、穂肥4kg 程度で収量630kg、「あきだわら」が基肥7~8kg、穂肥6kg 程度で850kg の収量が期待できる。 | 新潟県農業総合研究所作物研究センター 栽培科 | 活用技術 | 25 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika13/katuyou/130202/130202.html | 新潟県 |
品質向上 | 穂肥診断による適正施肥 | 水稲「コシヒカリ」 | コシヒカリの適正籾数確保のための1回目穂肥診断法 | コシヒカリの籾数は幼穂形成期の茎数と葉色及び1 回目の穂肥窒素量による重回帰式から求めることができ、適正籾数に誘導するための穂肥診断法として利用する。 | 新潟県農業総合研究所作物研究センター 栽培科 | 活用技術 | 25 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika13/katuyou/130204/130204.html | 新潟県 |
品質向上 | 穂肥診断による適正施肥 | 水稲「コシヒカリ」 | 高温登熟下でコシヒカリの基部未熟粒を減らす出穂前追肥 | 高温登熟下で出穂期3日前の葉色(SPAD 値)が31 以下のときに、窒素成分で1kg/10a の穂肥を施用すると玄米タンパク質含有率は6.0%程度で、かつ基部未熟粒が減少して整粒歩合を向上できる。 | 新潟県農業総合研究所作物研究センター 栽培科 | 活用技術 | 25 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika13/katuyou/130206/130206.html | 新潟県 |
有機栽培、省力 | 適正基肥窒素量 | 水稲「コシヒカリ」 | 雑草共存環境におけるコシヒカリ有機栽培に必要な基肥窒素施肥量 | コナギなどの地際に繁茂する雑草が優占する水田において、幼穂形成期頃の雑草残草量が100g/m2 (乾物重) 程度と見込まれる場合、目標収量480kg/10a に必要な基肥施肥窒素量の目安は市販有機肥料で6kg/10a である。 | 新潟県農業総合研究所 基盤研究部 | 活用技術 | 25 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika13/katuyou/130217/130217.html | 新潟県 |
安定生産 | マンガン含有肥料 | 水稲 | マンガンの施用による水稲秋落ちの抑制効果 | 水稲の秋落ち、イネごま葉枯病が多発生する地域ではマンガンを含有する肥料の施用により減収が抑制できる。 | 新潟県農業総合研究所 基盤研究部 | 活用技術 | 25 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika13/katuyou/130218/130218.html | 新潟県 |
有機資源の有効利用、肥料コスト低減 | 曝気処理牛尿 | 飼料用イネ | 牛尿の飼料用稲栽培の液肥利用技術 | 貯留牛尿は一昼夜の曝気処理により硫化水素濃度を下げることができ、作業中の安全が確保される。牛尿施用は硫安施用と比較して収量に差がなく、速効性の窒素源として飼料用稲栽培の穂肥に利用でき、糞尿処理の簡易化と肥料費の低減が図られる。 | 新潟県農業総合研究所 畜産研究センター 生産・環境科 | 活用技術 | 25 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika12/katuyou/26/120226.html | 新潟県 |
減肥(リン酸50%減)、低コスト | 低リン酸肥料 | 水稲「コシヒカリ」 | リン酸減肥栽培による水稲生育への影響 | 県内の一般的なグライ土壌で、リン酸施肥量を3.5kg/10a程度にしても、水稲の生育や収量、品質への悪影響は認められない。このリン酸減肥栽培は3ヵ年程度継続できる。 | 新潟県農業総合研究所 作物研究センター 栽培科 | 活用技術 | 23 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika12/katuyou/23/120223.html | 新潟県 |
減化学肥料 | 有機質肥料 | 水稲「コシヒカリ」 | 有機化成肥料、有機質肥料を組み合わせた水稲の化学肥料削減技術 | 水稲の基肥に市販の有機質由来50%の化成肥料、穂肥にペレット状なたね油かすを組み合わせることで化学肥料の施用量を70%削減できる。また、基肥に発酵鶏ふんを組合せることにより化学肥料の100%削減が可能である。 | 新潟県農業総合研究所 基盤研究部 | 普及技術 | 22 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika10/hukyu/14/100114.html | 新潟県 |
減肥(窒素3割減)、省力 | 肥効調節型肥料、育苗箱全量基肥施肥 | 水稲「こしいぶき」 | 「こしいぶき」の水稲育苗箱全量施肥法 | 水稲育苗箱全量施肥専用の被覆尿素肥料(シグモイド型100日タイプ)を用いて「こしいぶき」においても本田の施肥作業を省略できる水稲育苗箱全量施肥が可能である。コシヒカリ同様、施肥窒素量を慣行に比べて約3割削減できる。 | 新潟県農業総合研究所 作物研究センター 栽培科 | 活用技術 | 22 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika10/katuyou/01/100201.html | 新潟県 |
減化学肥料 | 堆肥施用 | 水稲 | 水稲栽培における基肥としての牛ふん堆肥利用法 | 牛ふん堆肥を水田に春施用すると、堆肥に含まれるアンモニア態窒素相当量を基肥より減肥できる。 | 新潟県農業総合研究所 畜産研究センター 生産・環境科 | 活用技術 | 20 | http://www.ari.pref.niigata.jp/nourinsui/seika09/katuyou/21/090221.html | 新潟県 |
品質向上 | 肥効調節型肥料 | 水稲「コシヒカリ」 | 砂壌土水田において穂数確保や葉色維持が困難なほ場での肥効調節型肥料の増施効果 | 県内の砂壌土における肥効調節型肥料栽培では、約3割のほ場で穂数と穂揃期の葉色が目標 を下回っている。このようなほ場では、現状より基肥を増施することにより高温年では品質向上を図ることが可能である。 | 富山県農林水産総合技術センター 農業研究所 土壌・環境保全課 | 普及上参考となる技術 | 28 | http://taffrc.pref.toyama.jp/nsgc/nougyou/webfile/t1_60fa9650f4d8fe26539b5dd0ef88b065.pdf | 富山県 |
安定生産 | ゼオライトの施用 | 水稲 | ゼオライト施用による土壌保肥力の改善 | ゼオライトの施用により、土壌中の陽イオン交換容量を増強し保肥力の改善が図られる。こ の結果、イネの窒素利用効率が高くなり、葉色を維持し窒素栄養凋落を防ぐことができる。 | 富山県農林水産総合技術センター 農業研究所 土壌・環境保全課 | 普及上参考となる技術 | 28 | http://taffrc.pref.toyama.jp/nsgc/nougyou/webfile/t1_60fa9650f4d8fe26539b5dd0ef88b065.pdf | 富山県 |
地力向上、特別栽培 | 緑肥(ヘアリーベッチ) | 水稲「コシヒカリ」 | 水稲に活用するためのヘアリーベッチの播種時期と細断時期の窒素量の推定 | コシヒカリの刈取 1 週間前(落水後)に3kg/10a立毛間播種することで、翌年4月下旬の ヘアリーベッチの生育量が安定的に確保され、その時の窒素量は、被覆率と草高から推定 することができる。 | 富山県農林水産総合技術センター 農業研究所 土壌・環境保全課 | 普及上参考となる技術 | 27 | http://taffrc.pref.toyama.jp/nsgc/nougyou/webfile/t1_51fa2a249714f5ee1fe2364bf03b0fa1.pdf | 富山県 |
地力向上、特別栽培 | 緑肥(ヘアリーベッチ) | 水稲「コシヒカリ」 | 水稲に活用するためのヘアリーベッチ由来窒素供給量の予測法 | マメ科の冬作緑肥のヘアリーベッチ細断後、入水までの日数から、ヘアリーベッチ由来の 基肥相当量の窒素供給量の予測が可能になる。 | 富山県農林水産総合技術センター 農業研究所 土壌・環境保全課 | 普及上参考となる技術 | 27 | http://taffrc.pref.toyama.jp/nsgc/nougyou/webfile/t1_51fa2a249714f5ee1fe2364bf03b0fa1.pdf | 富山県 |
地力向上、特別栽培 | 緑肥(ヘアリーベッチ) | 水稲「コシヒカリ」 | ヘアリーベッチを活用した特別栽培米の基肥の代替効果 | ヘアリーベッチを基肥として活用することで、特別栽培米の家畜ふん堆肥と基肥部分を削減 し栽培しても、収量および玄米品質が特別栽培米と同程度に確保できる。 | 富山県農林水産総合技術センター 農業研究所 土壌・環境保全課、病理昆虫課 | 普及上参考となる技術 | 27 | http://taffrc.pref.toyama.jp/nsgc/nougyou/webfile/t1_51fa2a249714f5ee1fe2364bf03b0fa1.pdf | 富山県 |
安定生産 | ケイ酸栄養診断技術 | 水稲 | 水田土壌のケイ酸栄養診断技術の改訂 | 水田土壌の有効態ケイ酸含量の分析法をリン酸緩衝液抽出法に改訂し、水稲コシヒカリの整粒歩合が70%以上となる収穫期茎葉ケイ酸濃度10%以上を指標に、これを満たす有効態ケイ酸含量の閾値を新たな土壌診断基準として適用する。 | 富山県農林水産総合技術センター 農業研究所 土壌・環境保全課 | 普及に移す技術 | 25 | http://taffrc.pref.toyama.jp/nsgc/nougyou/webfile/t1_b6ee9a11f4bb7bc380d356d449956a7d.pdf | 富山県 |
減肥(窒素) | 土壌診断 | 水稲 | カドミウム汚染を除去した客土水田における土壌肥沃度の経年変化と施肥管理指針 | 客土水田の可給態窒素量は、客土後の年数に応じて増加している。目標収量540kg/10a を確保するための窒素施肥量は、客土後30 年までに年数に応じて最大50%まで削減可能である。 | 富山県農林水産総合技術センター 農業研究所 土壌・環境保全課 | 普及上参考となる技術 | 25 | http://taffrc.pref.toyama.jp/nsgc/nougyou/webfile/t1_b6ee9a11f4bb7bc380d356d449956a7d.pdf | 富山県 |
肥料コスト低減 | 有機質資材利用 | 水稲 | 発酵鶏糞を用いた水稲基肥のりん酸・加里成分の代替技術 | 水稲基肥のりん酸、加里肥料は、発酵鶏糞で代替えが可能である。ただし、発酵鶏糞の窒素成分は、全てがすぐに水稲に利用できないので、不足する窒素成分を単肥で補うことにより、水稲の生育、収量および玄米品質が化学肥料を用いた場合と同程度に確保できる。 | 富山県農林水産総合技術センター 農業研究所 土壌・環境保全課 | 普及上参考となる技術 | 23 | http://taffrc.pref.toyama.jp/nsgc/nougyou/webfile/t1_0b8dde744ec3c0d1c9f9d629a0dc2410.pdf | 富山県 |
肥料コスト低減 | 土壌診断 | 水稲 | りん酸、加里が土壌改良目標値を下回る水田での減肥の影響 | 交換性加里の目標値を下回る水田において、3年間継続して加里肥料を5割減肥または無施用で水稲を栽培すると、1穂着粒数および収量が減少する。有効態りん酸の目標値を下回る水田において、3年間継続してりん酸肥料を5割減肥または無施用で水稲を栽培しても、水稲の生育、収量および品質に直ちに影響することはないが、長期無施用で栽培すると初期の茎数および穂数が減少する。 | 富山県農林水産総合技術センター 農業研究所 土壌・環境保全課 | 普及上参考となる技術 | 23 | http://taffrc.pref.toyama.jp/nsgc/nougyou/webfile/t1_0b8dde744ec3c0d1c9f9d629a0dc2410.pdf | 富山県 |
障害軽減 | ケイ酸質資材 | 水稲 | ケイ酸質資材の施用による水稲の割籾率の低減と斑点米被害の抑制 | ケイ酸質資材を施用することにより、茎葉や籾殻のケイ酸濃度が高くなり、割籾率が低くなる。また、同時に、カメムシによる斑点米被害が抑制される。 | 富山県農林水産総合技術センター 農業研究所 病理昆虫課 | 普及上参考となる技術 | 23 | http://taffrc.pref.toyama.jp/nsgc/nougyou/webfile/t1_0b8dde744ec3c0d1c9f9d629a0dc2410.pdf | 富山県 |
減化学肥料(窒素5割減) | 緑肥作物 | 水稲「コシヒカリ」 | 夏作緑肥導入後コシヒカリの基肥施肥量 | 緑肥鋤込により窒素発現量が増加するため、基肥窒素量を5割程度削減することで適正な生育、収量が確保される。生育後半の窒素濃度も高く保たれることから高温登熟年には背白・基白等の未熟粒の発生が抑制され、整粒歩合が高まる。 | 富山県農林水産総合技術センター 農業研究所 土壌・環境保全課 | 普及に移す技術 | 22 | http://taffrc.pref.toyama.jp/nsgc/nougyou/webfile/t1_00d404a06dfef3f84669f0dc477712f1.pdf | 富山県 |
安定生産 | 施肥体系 | 水稲「石川65号」 | 水稲新品種「石川65号」の V溝直播栽培における苗立数および施肥量 | 石川県で育成した大粒で良食味の晩生品種 「石川65号」を、乾田V溝直播で栽培する際の適正な苗立数と窒素施肥量を明らかにする。 | 石川県農林総合研究センター 農業試験場 作物栽培グループ | 実用化技術 | 28 | http://www.pref.ishikawa.lg.jp/noken/noushi/seikasyu-hou/28/documents/01suitou.pdf | 石川県 |
安定生産、品質向上 | 施肥体系 | 水稲「石川65号」 | 水稲新品種「石川65号」の移植栽培における施肥法 | 大規模経営体における収穫作業の競合回避や収益力向上に資する 晩生品種 「石川65号」の移植栽培において、その特長である高い収量性及び良食味を最大限に発揮する施肥法について検 討 する。 | 石川県農林総合研究センター 農業試験場 作物栽培グループ | 実用化技術 | 28 | http://www.pref.ishikawa.lg.jp/noken/noushi/seikasyu-hou/28/documents/02suitou.pdf | 石川県 |
減化学肥料、特別栽培 | 有機質肥料 | 水稲 | 水稲不耕起乾田V 溝直播栽培における有機質肥料の利用 | 水稲不耕起乾田V 溝直播栽培では肥効調節型の被覆尿素肥料が施用される。しかし、環境保全型農業推進の観点から、有機質肥料を用いた施肥法の確立が望まれている。そこで、基肥に相当する被覆尿素肥料を減肥し、その代替として有機質肥料を用いて、エコ農業および特別栽培の基準で施肥をした場合の、生育および収量を検討する。 | 石川県農林総合研究センター 農業試験場 作物栽培グループ | 参考研究成果 | 26 | http://www.pref.ishikawa.lg.jp/nousei/kenkyu/seikasyuuhou/documents/10buimizoyuuki.pdf | 石川県 |
減肥 | 「土壌診断― 適正施肥」システム | 水稲 | 田植機に搭載可能な「土壌診断― 適正施肥」システムの開発 | 田植作業中に枕地など作土深の深い場所や土壌肥沃度が高い場 所を自動的に検出して減肥することにより施肥量を効果的に削減 することを目的に、「土壌診断― 適正施肥」システムを構築する。 |
石川県農業総合研究センター 作物栽培グループ | 参考研究成果 | 23 | http://www.pref.ishikawa.lg.jp/noken/noushi/seikasyu-hou/24/documents/24-2-2.pdf | 石川県 |
減肥(リン酸) | 土壌診断、低リン酸肥料 | 水稲 | 土壌肥沃度に応じた水稲作におけるリン酸肥料の減肥基準 | 水稲作における施肥コスト低減対策として、低リン酸肥料が開発されているが、導入可能な地域が明らかにされていない。そこで、土壌中の可給態リン酸含量が水稲の生育・収量に及ぼす影響を検討し、土壌肥沃度に応じたリン酸肥料の減肥基準を策定する。 | 石川県農業総合研究センター 生物資源グループ | 参考研究成果 | 23 | http://www.pref.ishikawa.lg.jp/noken/noushi/seikasyu-hou/24/documents/24-2-6.pdf | 石川県 |
減化学肥料 | 緑肥作物(ヘアリーベッチ) | 水稲 | ヘアリーベッチを利用したコシヒカリの減化学肥料栽培 | 水田の土壌肥沃度の維持や水稲の基肥窒素の代替肥料として、緑肥作物であるヘアリーベッチが利用され始めている。しかし、ヘアリーベッチからの窒素供給期間・量は不明であり、水稲の基肥窒素吸収に応じた施肥管理技術が求められている。そこで、ヘアリーベッチからの窒素供給特性を明らかにし、穂肥施肥法を検討する。 | 石川県農業総合研究センター 生物資源グループ | 参考研究成果 | 23 | http://www.pref.ishikawa.lg.jp/noken/noushi/seikasyu-hou/24/documents/24-2-7.pdf | 石川県 |
減化学肥料 | 緑肥作物(レンゲ) | 水稲 | レンゲ被覆度に応じた水稲の窒素施肥量 | 近年の肥料価格高騰に伴い、化学肥料の代替肥料としてレンゲの利用が見直されている。レンゲを緑肥として利用した水稲栽培は、レンゲの生育量によっては生産が不安定となる場合があり、生育量に応じた窒素施肥基準を作成する必要がある。そこで、レンゲ生育量を被覆度により推定し、それに応じた窒素施肥量を明らかにする。 | 石川県農業総合研究センター 生物資源グループ | 参考研究成果 | 21 | http://www.pref.ishikawa.lg.jp/noken/noushi/seikasyu-hou/22/documents/22-2-7.pdf | 石川県 |
多収 | 窒素施肥量 | 水稲「北陸193 号」 | 多収品種「北陸193 号」の単収900kg を確保するための施肥条件 | 水田利用率向上の観点から多用途利用品種の作付けが急増する中、その用途に応じた品種の多収栽培法の確立が求められている。県内では飼料米として検討されている多収品種「北陸193 号」(図1)について、異なる施肥条件で栽培した事例から、900kg/10a の収量(粗玄米収量)を確保するための窒素施肥量を検討する。 | 石川県農業総合研究センター 作物栽培グループ | 参考研究成果 | 22 | http://www.pref.ishikawa.lg.jp/noken/noushi/seikasyu-hou/23/documents/23-2-3.pdf | 石川県 |
安定生産 | 土壌診断、全量基肥施肥 | 水稲「コシヒカリ」 | 地力を考慮した遅植コシヒカリの全量基肥施肥法 | コシヒカリの5月中旬移植での全量基肥施肥を行うには、高地力圃場では、速効性窒素を施用せず、基肥時に遅効性窒素のみを4kgN/10a 程度施用する。低地力圃場では、慣行の全量基肥肥料を6~7kgN/10a の範囲で使用する。 | 福井県農業試験場生産環境部 | 参考となる技術 | 20 | http://www.agri-net.pref.fukui.jp/shiken/hukyu/data/h20/16.pdf | 福井県 |
安定生産、減肥 | 新配合全量基肥肥料 | 水稲「コシヒカリ」 | 水稲「コシヒカリ」の玄米外観品質を安定させる新配合肥料 | 新配合全量基肥肥料は窒素の溶出が緩効的で、水稲「コシヒカリ」の登熟期まで葉色が濃く推移し、夏期高温年で発生する胴割粒や基部未熟粒を低減できる。窒素施用量は慣行に対して8%程度の減肥で収量、耐倒伏性、食味は同等となる。 | 山梨県総合農業技術センター・栽培部・作物特作科 | 技術・普及 | 28 | http://www.pref.yamanashi.jp/sounou-gjt/documents/h27seikajohokosihikarihiryo.pdf | 山梨県 |
安定生産、減肥 | 新配合全量基肥肥料 | 水稲「ヒノヒカリ」 | 水稲「ヒノヒカリ」の玄米外観品質を安定させる新配合肥料 | 緩効性窒素肥料を含む新配合全量基肥肥料は、水稲「ヒノヒカリ」の登熟期まで窒素が溶出するため、葉色が登熟期まで高く維持され、夏期高温年で発生する胴割粒や基部未熟粒を低減でき る。窒素施用量は慣行から8~15%程度の減肥で収量、食味は同等以上となる。 | 山梨県総合農業技術センター・栽培部・作物特作科 | 技術・普及 | 27 | http://www.pref.yamanashi.jp/sounou-gjt/documents/h26seikajohohinohikarihiryo.pdf | 山梨県 |
安定生産 | 養分吸収特性、土壌養分収支 | 飼料用米 | 飼料用米栽培における養分吸収の特性と 土壌養分への影響を明らかにしました | 飼料用米品種を多収栽培する場合には、主食用米に比べ各養分の吸収量が増加することが推測されます。特に、籾とともにわらをほ場外へ持ち出す場合には、 土壌に還元されるべき養分が持ち出されることから、土壌の理化学性の劣化などが懸念されます。 そこで、飼料用米の安定生産と水田土壌の持続的な活用を両立するため、飼料 用米栽培における養分吸収の特性と土壌養分への影響を明らかにしました。 | 岐阜県農業技術センター 環境部 | 研究成果 | 27 | http://www.g-agri.rd.pref.gifu.lg.jp/ | 岐阜県 |
有機資源の有効利用、特別栽培 | リサイクル肥料「エコレット048」、側条施肥 | 水稲「コシヒカリ」、「ハツシモ岐阜SL」 | 豚ぷん堆肥を原料に用いた肥料を開発しました | 平成20年の肥料高騰以来、施肥コストの低減や地域の肥料資源の活用が重要となっています。家畜ふん堆肥に含まれる肥料成分にも注目が高まっていますが、ハンドリング等の面から肥料として活用されにくいことが課題でした。一方、これまで肥料取締法により普通肥料と家畜ふん堆肥は混合できませんでしたが、混合造粒することを認める規格が設定されました。これを契機に県内産のリン酸を多く含む豚ぷん堆肥を原料に使用したリサイクル肥料をメーカーとともに開発しました。 | 岐阜県農業技術センター 環境部 | 研究成果 | 26 | http://www.g-agri.rd.pref.gifu.lg.jp/ | 岐阜県 |
省力、安定生産 | 肥効調節型肥料、全量基肥施肥 | 水稲「ヒノヒカリ」 | 水稲「コシヒカリ」の種子生産に対応した肥効調節型肥料の選定 | 「コシヒカリ」の採種生産に対応した、窒素成分の配合割合が速効性と緩効性で 1:1の肥効調節型肥料を選定した。選定した肥効調節型肥料による全量基肥栽培において、 稈長、倒伏程度、収量および発芽率は慣行の分施体系とほぼ同等である。 | 三重県農業研究所 伊賀農業研究室、農産研究課 | 普及 | 27 | http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000399682.pdf | 三重県 |
安定生産、品質向上 | 施肥体系 | 水稲「みずかがみ」 | 湖辺粘質地帯における大豆跡水田での水稲「みずかがみ」の施肥法 | 湖辺粘質地帯における大豆跡水田での水稲「みずかがみ」の施肥法について、収量維持と良食味米生産の観点から、基肥は地力に応じて0~2㎏ N/10a、穂肥は水稲連作 水田の半量である 1.5 ㎏N/10a を施用する。 | 滋賀県農業技術振興センター栽培研究部・作物担当 | 普及 | 28 | http://www.pref.shiga.lg.jp/g/nogyo/k_seika/files/5mizukakamidaizuato.pdf | 滋賀県 |
品質向上 | 施肥体系 | 水稲「コシヒカリ」 | 「コシヒカリ」に対する外観品質向上のための穂肥の後期重点施用技術 | 「コシヒカリ」における穂肥の分施「2kgN-2kgN/10a(出穂 18 日前、同 11 日前 に施用。2-2体系)」について、幼穂形成期までの生育が過剰な場合は、2回目(出穂 11日前)の施用に重点をおく「1kgN-3kgN/10a(1-3体系)」により施用すれば、登熟期間 が高温であっても収量を維持しつつ、白未熟粒が減少し外観品質が向上する。 | 滋賀県農業技術振興センター・環境研究部・環境保全担当、 栽培研究部・作物担当 | 普及 | 27 | http://www.pref.shiga.lg.jp/g/nogyo/k_seika/26/files/2605kosihihogoer13taikei.pdf | 滋賀県 |
環境負荷低減 | 土壌炭素貯留量の実態把握 | 水稲 | 県内水田土壌における土壌炭素貯留量 | 県内の水田土壌の平均土壌炭素貯留量は、約58t/haであるが、土壌群によって異なり、グライ低地土は多い。土壌炭素貯留量の多少には、有機物の種類や施用量、田畑輪換等の土壌管理の影響がある。 | 滋賀県農業技術振興センター・環境研究部・環境保全担当 | 研究 | 27 | http://www.pref.shiga.lg.jp/g/nogyo/k_seika/26/files/2608tannso.pdf | 滋賀県 |
品質向上、安定生産 | 基肥、穂肥の施肥体系 | 水稲「みずかがみ」 | 湖辺粘質地帯における水稲「みずかがみ」の施肥法 | 湖辺粘質地帯の水稲「みずかがみ」では、良食味米生産と収量性維持の観点から、基肥4㎏ N/10a を、出穂25 日前頃(幼穂長1㎜)に穂肥3㎏ N/10a を基本に施用する。 | 滋賀県農業技術振興センター・栽培研究部・作物担当 | 普及 | 26 | http://www.pref.shiga.lg.jp/g/nogyo/kikaku/files/3mizukagami.pdf | 滋賀県 |
品質向上 | 穂肥の施用時期調整 | 水稲「秋の詩」 | 水稲「秋の詩」の外観品質および粒厚を改善する施肥技術 | 水稲「秋の詩」の穂肥の施用時期を「出穂25 日前と18 日前」から、「出穂18 日前と11 日前」に遅らせることで、整粒歩合、外観品質および粒厚が向上する。 | 滋賀県農業技術振興センター・栽培研究部・作物担当 | 指導 | 26 | http://www.pref.shiga.lg.jp/g/nogyo/kikaku/files/4akinouta.pdf | 滋賀県 |
省力、安定生産 | 基肥一発型肥料 | 酒造用米 「京の輝き」 | 収量と品質を安定させる酒造用米 「京の輝き」専用の基肥一発型肥料を開発 | 酒造連が求める供給量と品質に対応するには、安定生産技術の確立が急務(H26年 600t→H29年目標 1800t,粗タンパク質含有率8%以下)。品質の格差を解消し、省力化による規模拡大に有効な 基肥一発型肥料をメーカーと共同開発し、市販化予定。 | 京都府農林水産技術センター 作物部 | 普及に移す研究成果 | 27 | http://www.pref.kyoto.jp/nougijyutsu/documents/h26_05.pdf | 京都府 |
安定生産、高温障害対策 | 疎植栽培、肥効調節型肥料 | 水稲「コシヒカリ」 | 夏季の高温に対応した水稲栽培技術 | 「コシヒカリ」では、登熟期の高温処理によって玄米の整粒率は低下したが、疎植栽培することによって、その低下程度が軽減した。「コシヒカリ」の穂肥に肥効の短い(リニア40日タイプ)緩効性肥料を使うことで、整粒率が上昇、白米の粗タンパク質含有率がやや低下した。 | 京都府農林水産技術センター 作物部 | 研究情報 | 28 | http://www.pref.kyoto.jp/nougijyutsu/documents/h27fukyuseika.pdf | 京都府 |
有機資源の有効利用、多収 | メタン発酵消化液の施用 | 水稲 | メタン発酵消化液の新規需要米への適用技術の開発 | メタン消化液の水田における肥効特性や、土壌及び生産物への影響を明らかにするとともに、新規需要米(多収穫米)の多収を可能にする施肥技術を確立 | 京都府農林水産技術センター 丹後農業研究所 | 普及に移す試験研究成果 | 26 | http://www.pref.kyoto.jp/nougijyutsu/documents/h26hukyuu.pdf | 京都府 |
品質向上 | 生育パターンに基づく適正施肥 | 水稲 | 高品質でおいしい「京都産米」の安定生産技術の開発 | ・中丹~南丹地域の良食味ほ場調査から生育パターンを解明し、良食味米の栽培管理方法を提案しました。 •有機質肥料の登熟後半の肥効維持による整粒率が向上します。 •米粒内のタンパク質分布を可視化して、おいしいお米の施肥法を明らかにします。 |
京都府農林水産技術センター 作物部 | 普及に移す試験研究成果 | 25 | http://www.pref.kyoto.jp/nougijyutsu/documents/h25hukyuu.pdf | 京都府 |
有機資源の有効利用、多収、肥料コスト低減 | 鶏ふん堆肥施用、堆肥診断 | 飼料用イネ | 鶏ふん堆肥を利用した飼料用米生産技術の開発 | • 飼料用米栽培において、鶏ふん堆肥の初期窒素無機化量を簡易測定することにより、鶏ふん堆肥の基肥施用量を決定できます。 • 追肥に硫安を用いる施肥体系により、多収かつ肥料費の削減が可能となります。 |
京都府農林水産技術センター 作物部 | 普及に移す試験研究成果 | 25 | http://www.pref.kyoto.jp/nougijyutsu/documents/h25hukyuu.pdf | 京都府 |
特別栽培 | 有機入り緩効性肥料 | 水稲 | 特別栽培米の生産拡大に向けた生育・品質の安定化 | 全窒素施肥量に対する速効性窒素の割合が20~40%の有機入り緩効性肥料を施用すると、生育期間を通じて緩やかな肥効が得られるので、生育初期の過剰分げつを抑制するとともに、イネの活力が高く維持され生育・品質が安定します。代かき2回と成分数の?ない除草剤を組み合わせることで高い除草効果が得られます。 | 京都府農林センター 作物部 | 普及に移す試験研究成果 | 22 | http://www.pref.kyoto.jp/nougijyutsu/documents/1349938489973.pdf | 京都府 |
品質向上 | 生育診断 | 水稲「コシヒカリ」 | 「生育診断技術」の導入で高品質な丹後産コシヒカリの生産が可能です | 幼穂形成期の生育診断による生育量に応じて、第1回目穂肥窒素量を調節することにより、高品質な丹後産コシヒカリが生産できます。 | 京都府農林センター 丹後農業研究所 | 普及に移す試験研究成果 | 22 | http://www.pref.kyoto.jp/nougijyutsu/documents/1349938489973.pdf | 京都府 |
有機資源の有効利用 | 稲わら堆肥の施用 | 水稲-小麦 | カリ肥料代替効果の高い稲わら等の植物性堆肥 | カリ(化学)肥料を節約するために、植物性堆肥に含まれるカリを有効利用することが望まれています。ここでは、「水稲+麦」の二毛作体系で、三要素と稲わら堆肥(以下、堆肥)施用を継続している試験から、「無カリ区」と「無カリ+堆肥区」の成績を比較して、カリ含有率が高い堆肥を施用すれば、カリ肥料の代替えが可能であることを明らかにしました。 | 兵庫県立農林水産技術総合センター 農業技術センター | 試験研究成果 | 25 | http://hyogo-nourinsuisangc.jp/18-panel/pdf/h25/07.pdf | 兵庫県 |
減肥(リン酸低減) | 土壌診断 | 水稲 | 湖山池周辺地区の灰色低地土における水稲リン酸施肥法の改善 | 湖山池周辺地区の灰色低地土地帯における水稲栽培において、リン酸施用が不要な土壌中可給態リン酸量の基準値を「30mg/100g 以上」から「20mg/100g 以上」に下げることが可能である。これにより、資材投入量及び移植前後にほ場外へリン酸が流出するリスクを低減することができる。 | 鳥取県農業試験場環境研究室 | 成果情報 | 26 | http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1018340/card2014-04.pdf | 鳥取県 |
低コスト | 有機質資材 | 水稲「コシヒカリ」 | 発酵鶏糞のコシヒカリにおける基肥施用効果 | 安価な発酵鶏糞は水稲肥料として注目されている。分施体系の基肥に発酵鶏糞を使用する場合の施用量150kg/10a と判断される。 | 鳥取県農林総合研究所 農業試験場 環境研究室 | 成果情報 | 22 | http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1018348/2011-16.pdf | 鳥取県 |
低コスト | 育苗箱全量施肥、疎植栽培 | 水稲「コシヒカリ」 | お金をかけずに、少ない労力でお米をつくろう!!育苗箱全量施肥と疎植を組み合わせた米づくり | 育苗箱全量施肥において専用肥料の位置を従来の床土上から床土下に変えることで、これまで困難とされた多量施用(1,500g/箱)が可能となる。これによりコシヒカリの疎植栽培(条間30cm、株間30cm、移植箱数9~10箱/10a)への応用が可能となる。 |
鳥取県農林総合研究所 農業試験場 環境研究室 | 成果情報 | 21 | http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1018354/2009-07.pdf | 鳥取県 |
減肥(2割減) | 肥効調節型肥料、育苗箱全量施肥 | 水稲「きぬむすめ、おまちかね」 | 育苗箱全量施肥法の中生品種への適用 | 育苗箱全量施肥法における中生品種の栽培では、専用肥料(苗箱まかせ)の100日タイプと120日タイプを1対2に混合した場合、窒素施肥量を化成慣行対比8割程度に減肥しても、化成慣行と同等の収量・品質を得ることができる。 |
鳥取県農林総合研究所 農業試験場 環境研究室 | 成果情報 | 21 | http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1018354/2009-08.pdf | 鳥取県 |
省力 | 苗箱全量基肥施肥、疎植栽培 | 水稲「ヒノヒカリ」、「アケボノ」 | 育苗箱への全量基肥施用と疎植栽培の組合せによる水稲栽培の省力化 | 苗箱全量基肥施用(専用肥料「苗箱まかせ」を箱当たり 1.5kg 施用)と疎植栽培(11.1 株/㎡)を組み合わせた栽培により、施肥作業の省略と苗箱使用枚数を削減した移植作業 の省力化が可能である。その場合の育苗期間は、播種後3~4週間が目安となる。 | 岡山県農林水産総合センター 農業研究所 作物・経営研究室、環境研究室 | 技術 | 28 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/502548_3749715_misc.pdf | 岡山県 |
地力向上 | 緑肥(レンゲ) | 水稲 | すき込み前のレンゲ生草重の簡易推定法 | レンゲを活用した水稲作の施肥設計に必要なレンゲ生草重は、草高と被度から簡易に推定 できる。 | 岡山県農林水産総合センター 農業研究所 環境研究室 | 技術 | 28 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/502548_3749717_misc.pdf | 岡山県 |
地力向上 | 緑肥(レンゲ、ヘアリーベッチ、ナタネ) | 水稲 | レンゲ等緑肥を活用した水稲用施肥設計ソフトの作成 | レンゲ、ヘアリーベッチ、ナタネの生育ステージ、生草重、すき込み時期等から緑肥の窒素肥効を予測し、効率的な施肥設計が簡単にできるソフトを作成した。 | 岡山県農林水産総合センター 農業研究所 環境研究室 | 技術 | 28 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/502548_3749721_misc.pdf | 岡山県 |
省力 | 育苗箱全量基肥栽培、低N育苗培土 | 水稲 | 水稲の育苗箱全量基肥栽培で多肥の場合でも苗の徒長を抑制する管理方法 | 水稲の育苗箱全量基肥栽培で、苗の徒長を防止し田植機で移植可能な期間を延ばすには、窒素肥料の少ない育苗培土を使用する。また、播種後の管理は畑育苗が適する。 | 岡山県農林水産総合センター 農業研究所 環境研究室、作物・経営研究室 | 情報 | 28 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/502548_3749718_misc.pdf | 岡山県 |
省力 | 育苗箱全量基肥栽培、軽量培土 | 水稲 | 水稲の育苗箱全量基肥栽培で苗箱の軽量化と保水性を高める育苗方法 | 水稲の育苗箱全量基肥栽培では、苗箱の床土にバーミキュライトやヤシガラを原料と する市販の軽量培土を、覆土にバーミキュライトを用いると、一般的な粒状培土と比較 し苗箱重が1.5kg以上軽くなると共に保水性も高くなる。 | 岡山県農林水産総合センター 農業研究所 環境研究室、作物・経営研究室 | 情報 | 28 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/502548_3749719_misc.pdf | 岡山県 |
適正施肥 | 土壌診断、施肥設計手法 | 水稲 | 土壌の可給態窒素量を考慮した水稲の施肥設計手法 | 水稲栽培において、適正な生育で窒素施肥量が明らかな基準圃場と施肥設計する圃場の可給態窒素量の差から、窒素施肥量を調節する目安表を作成した。これにより、窒素の過不足を抑えた適正な施肥設計ができる。 | 岡山県農林水産総合センター 農業研究所 環境研究室 | 技術 | 28 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/502548_3749720_misc.pdf | 岡山県 |
有機栽培、肥料コスト低減 | 緑肥 | 水稲 | 水稲作における緑肥の生育ステージ別の窒素肥効パターン | 水田にすき込んだ緑肥の窒素肥効パターンはすき込み時期により異なり、開花期より黄熟期の方が肥効が緩やかになる。また、緑肥をフレールモア等で破砕処理すると、肥料効果が高くなる。 | 岡山県農林水産総合センター 農業研究所 環境研究室 | 情報 | 26 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/387741_2240397_misc.pdf | 岡山県 |
有機栽培、肥料コスト低減 | 緑肥 | 水稲 | 水稲作における緑肥の望ましいすき込み時期 | 水稲作における緑肥の窒素肥効は、すき込みから入水までの畑期間が長くなると低下する。水稲の初期生育に悪影響がなく肥効の高い緑肥のすき込み時期は、入水の約2週間前と推定され、緑肥の生育ステージに関わらず同程度の肥効が得られる。 | 岡山県農林水産総合センター 農業研究所 環境研究室 | 技術 | 26 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/387741_2240398_misc.pdf | 岡山県 |
有機栽培、肥料コスト低減 | 緑肥 | 水稲 | レンゲを黄熟期にすき込むと自然発芽して翌年の緑肥として利用できる | レンゲのすき込みを黄熟期以降に行うと圃場に落ちた種子が水稲収穫期に自然発芽し、2年目以降はレンゲ種子を播種しなくても水稲作の緑肥として利用できる。 | 岡山県農林水産総合センター 農業研究所 環境研究室 | 技術 | 26 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/387741_2240399_misc.pdf | 岡山県 |
減肥(リン酸) | 土壌診断 | 水稲 | 水稲栽培のリン酸減肥指針 | 稲わらを全量還元する水稲栽培における土壌のリン酸含量に応じたリン酸減肥指針を作成した。本指針に基づいて栽培を行うと収量に影響なくリン酸が減肥できる。 | 岡山県農林水産総合センター 農業研究所 環境研究室 | 技術 | 26 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/387741_2240400_misc.pdf | 岡山県 |
減肥(リン酸、カリ低減)、肥料コスト低減 | 減肥指針、土壌診断 | 水稲 | 県内水田のリン酸・カリウム減肥区分とそれに適した低コスト肥料の選定 | 岡山農研で作成した水稲のリン酸及びカリウム減肥指針と土壌診断結果を基に、圃場ごとに減肥方向を区分し、それぞれに適した全量基肥栽培向けの低コスト肥料が選択できる。 | 岡山県農林水産総合センター 農業研究所 環境研究室 | 情報 | 26 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/387741_2240401_misc.pdf | 岡山県 |
肥料コスト低減 | 鶏ふんの施用、鶏ふん施肥設計ソフト | 水稲 | 水稲作における鶏ふん施用から入水までの期間を考慮した施肥設計方法 | 水稲作の基肥で鶏ふんを利用する場合、施用から入水までの期間が3週間以上になると窒素肥効が低下する。ただし、この低下量は地温と鶏ふんの無機化及び硝化特性値から算出できるので、入水時に硫安や尿素で補てんすることで安定した風量が得られる。 | 岡山県農林水産総合センター 農業研究所 環境研究室 | 技術 | 26 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/387741_2240402_misc.pdf | 岡山県 |
品質向上 | 実肥の施用 | 飼料用イネ「アケボノ、ヒノヒカリ」 | 実肥施用による「アケボノ、ヒノヒカリ」の発酵粗飼料の粗蛋白質含有率向上 | 「アケボノ、ヒノヒカリ」ともに、実肥の施用によって、倒伏を助長することなく黄熟期の葉色を濃く維持でき、発酵粗飼料の粗蛋白質含有率を増加させることができる。 | 岡山県農林水産総合センター農業研究所 作物・経営研究室、環境研究室 | 技術 | 25 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/342352_1673530_misc.pdf | 岡山県 |
省力、肥料コスト低減 | 堆肥連用 | 飼料用イネ「アケボノ」 | 「アケボノ」の発酵粗飼料生産における堆肥連用による省力・低コスト栽培 | 稲わらの圃場還元をおこなわない発酵粗飼料用水稲生産では、堆肥の連用が地力維持に有効であり、堆肥連用圃場における「アケボノ」は、窒素単肥の疎植栽培でも充分な収量と品質が得られる。 | 岡山県農林水産総合センター農業研究所 作物・経営研究室、環境研究室 | 技術 | 25 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/342352_1673531_misc.pdf | 岡山県 |
多収 | 施肥体系 | 飼料用イネ「たちすずか」 | 「たちすずか」の種子生産に適した施肥方法 | 籾収量が少ない特性がある「たちすずか」の種子生産では、茎葉の生育を旺盛にすることによる増収効果は期待できず、基肥の施用を控え、穂肥を幼穂形成期頃に施要すると増収につながる。 | 岡山県農林水産総合センター農業研究所 作物・経営研究室 | 技術 | 25 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/342352_1673532_misc.pdf | 岡山県 |
安定生産 | 堆肥施用、土壌診断 | 飼料用イネ「たちすずか」 | 発酵粗飼料用水稲栽培における土壌可給態窒素量を考慮した窒素施肥方法 | 発酵粗飼料用水稲は、品種により収量水準や適正収量を得るために必要な合計窒素量が異なる。安定生産のためには①作付け品種、②栽培圃場の土壌可給態窒素量、③堆肥の無機化窒素量をもとに、施要する化学肥料の窒素量を決定する。 | 岡山県農林水産総合センター農業研究所 環境研究室 | 技術 | 25 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/342352_1673552_misc.pdf | 岡山県 |
無化学肥料栽培 | 鶏ふん、土壌施肥管理システム | 水稲「ヒノヒカリ」 | 水稲の有機育苗における鶏ふんの利用方法 | 鶏ふんを利用した水稲の有機育苗では、土壌施肥管理システムを用いて鶏ふんから有効化する窒素量が1.3~1.5g/箱となるように施用することで、市販の化成肥料入り育苗土を用いた育苗に劣らない苗が得られる。 | 岡山県農業研究所環境研究室 | 技術 | 23 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/291700_1161394_misc.pdf | 岡山県 |
減肥(カリ)、コスト低減 | 土壌診断、減肥基準 | 水稲 | 水稲栽培におけるカリウム減肥基準の策定 | 土壌のカリウム飽和度が4%以上ある水田ではカリウム無施用で水稲栽培が可能である。4%を下回る場合には4%を目標にカリウム施用量を決定する。この減肥基準を適用すると県南部の多くの水田で施肥コストが削減できる。 | 岡山県農業研究所環境研究室 | 技術 | 23 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/291700_1161395_misc.pdf | 岡山県 |
適正施肥、環境負荷低減 | 家畜ふん堆肥、土壌施肥管理システム | 水稲 | 家畜ふん堆肥の肥料成分を有効利用するための施肥設計 | 家畜ふん堆肥の施用時期が、代かき14日前から代かき直前までの場合に限り、窒素の肥効を考慮した施肥設計が可能である。また、リン酸や塩基類は、施用量と施用時期に応じた残存量を考慮した施肥設計が可能である。 | 岡山県農業研究所環境研究室 | 情報 | 22 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/105676_338972_misc.pdf | 岡山県 |
化学肥料低減 | 鶏ふん、土壌施肥管理システム | 水稲「コシヒカリ」 | 土壌施肥管理システムを活用した「コシヒカリ」への有機質肥料施用技術 | 「コシヒカリ」の栽培において、鶏ふんと他の肥料を組み合わせた施肥設計を土壌施肥管理システムを用いて行うと、無化学肥料あるいは減化学肥料栽培でも食味を損なうことなく、慣行と同等の収量を得ることができる。 | 岡山県農業研究所環境研究室 | 技術 | 22 | http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/105676_338973_misc.pdf | 岡山県 |
減肥(リン酸、カリ)、省力 | 土壌診断 | 水稲 | 県南部干拓地水稲栽培における土壌診断に基づいたリン酸・加里肥料削減効果 | 県南部干拓地では、灌がい水から供給される肥料成分を有効に活用し、施肥基準を下回る施肥量で水稲栽培が可能である。また、土壌診断に基づきリン酸、カリウムが改良目標値以上ある場合は、被覆尿素のみの施用で精玄米収量、食味値等が低下することはなく、省力化と肥料コスト50 %削減が同時に達成できる。 | 岡山県農業研究所 化学研究室 | 情報 | 21 | http://www.pref.okayama.jp/norin/nousou/noushi/seikaPDF/H21/9suiden5.pdf | 岡山県 |
有機資源の有効利用、減化学肥料 | 家畜ふん堆肥の施養 | 酒造用米「八反錦1号」 | 八反錦1号(乾田)への家畜ふんペレット堆肥の施用方法 | 世界的なリン資源の枯渇による化学肥料の高騰や,中山間地域における地域資源の循環を進めるため,化学肥料代替としての家畜ふん堆肥の利用拡大が求められています。そのため乾田において,家畜ふん堆肥の連用が作土の化学性ならびに作物生育に及ぼす影響を明らかにし,その結果から適正な堆肥施用量を策定しました。 | 広島県立総合技術研究所 農業技術センター生産環境研究部 | 普及に移し得る成果 | 25 | http://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/98402.pdf | 広島県 |
省力 | 肥効調節型肥料、全量基肥施肥 | 水稲「タカナリ」 | 新規需要米向け超多収性水稲「タカナリ」の基肥一発型施肥技術 | これまでに,超多収性水稲「タカナリ」について,穂首分化期,幼穂形成始期および減数分裂期に重点的に窒素肥料を分施することで籾数を確保でき,多収となることを明らかにした(平成23年度成果情報)。新規需要米の低コスト生産のためには,施肥作業の省力化が必要である。そこで,肥効調節型肥料(LPS60,LPS80)の配合割合および窒素施用量が収量構成要素および粗玄米重に及ぼす影響を明らかにし,省力的な基肥一発型施肥技術を確立する。 | 広島県立総合技術研究所 農業技術センター 栽培技術研究部 | 技術指導に参考となる成果 | 24 | http://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/101326.pdf | 広島県 |
安定生産、高温障害対策 | 窒素追肥 | 水稲「ひとめぼれ」、「ヒノヒカリ」 | 高温年の基肥一発肥料栽培では窒素追肥が白未熟粒の発生軽減に有効 | 登熟期の高温に起因する背白・基部未熟粒の発生は、穂揃期以降の葉色が濃いほど少ない。基肥一発肥料でも高温が予想される場合には、減数分裂期頃に窒素成分で2kg/10a の追肥をすることで葉色が濃く維持され、背白・基部未熟粒の発生が軽減される。 | 山口県農林総合技術センター 農業技術部、資源循環研究室土壌環境グループ、土地利用作物研究室作物栽培グループ | 普及成果情報 | 27 | http://www.naro.affrc.go.jp/org/warc/research_results/h27/pdf/01_sakumotu/02-0102.pdf | 山口県 |
安定生産、高温障害対策 | 耕土深確保、多肥 | 水稲「ヒノヒカリ」 | 水稲「ヒノヒカリ」における耕土深の確保と多肥が外観品質及び収量低下を抑える | 耕土深10cm 下では、地表10cm より下層の根量が少なくなり、基部未熟粒の発生が増加し外観品質は低下する。窒素施肥量7.5kg/10a に比べて10kg/10a の多肥では、基部未熟粒が減少する。15cm 程度の耕土深と多肥を組み合わせることで、品質・収量は安定する。 | 山口県農林総合技術センター 農業技術部、土地利用作物研究室作物栽培グループ | 普及成果情報 | 27 | http://www.naro.affrc.go.jp/org/warc/research_results/h27/pdf/01_sakumotu/03-0103.pdf | 山口県 |
安定生産、高温障害対策 | 肥効調節型肥料、全量基肥施肥 | 水稲「キヌヒカリ」、「ヒノヒカリ」 | 温暖化に対応できる水稲栽培技術の開発 | 温暖化の影響で,水稲の登熟期(7~9月)が高温になる傾向があります。登熟期の高 温は,白未熟粒の発生を増加させ,品質の低下要因となっています。 本県でも5月中旬植えの「キヌヒカリ」や,6月上旬植えの「ヒノヒカリ」で,登熟 期の高温による品質の低下が多くなっています。 そこで,これら品種に替わる高温登熟による品質の低下の少ない良質・良食味品種を 検討しました。また,生育後半の栄養状態の低下も登熟障害の一つの要因であり,その改善のために 全量基肥肥料の窒素肥料の配合割合について検討しました。 | 徳島県立農林水産総合技術支援センター 農産園芸研究課,資源環境研究課 | 主要な研究成果 | 27 | http://www.pref.tokushima.jp/_files/00949453/H27seika.pdf | 山口県 |
減肥(リン酸、カリ低減)、肥料コスト低減 | リン酸・カリ低成分肥料、土壌診断 | 水稲・コムギ | 米麦二毛作体系ほ場におけるリン酸・カリ低成分肥料の基肥利用 | 可給態リン酸14mg/100g、交換性カリ12mg/100g以上で、わらを還元している圃場では、水稲3作、小麦2作の間において、従来の窒素、リン酸、カリ成分が同量の肥料を基肥に利用した場合と比べて、リン酸・カリ成分を半量程度にしても、遜色のない収量・品質が得られる。 | 福岡県農林業総合試験場 生産環境部・環境保全チーム | 技術改良 | 26 | http://farc.pref.fukuoka.jp/farc/seika/h26/26-01.pdf | 福岡県 |
安定生産 | 適正窒素施肥法 | 水稲「元気つくし」 | 平坦肥沃地における大豆-麦後作「元気つくし」の窒素吸収特性を踏まえた窒素施肥法 | 平坦肥沃地における大豆-麦後作「元気つくし」の安定生産のための窒素施肥法は、基肥を基準量より3kg(窒素成分kg/10a)減じ、穂肥を基準量とする0+2+1.5(基肥+穂肥①+穂肥②)である。 | 福岡県農林業総合試験場筑後分場・水田高度利用チーム、土壌・環境部・土壌環境チーム | 技術改良 | 25 | http://farc.pref.fukuoka.jp/farc/seika/seika01/25-02.pdf | 福岡県 |
減肥、低コスト、省力 | 肥効調節型肥料、側条施肥 | 水稲「夢しずく 、「ヒノヒカリ」 、「ヒヨクモチ」 | 被覆尿素の水稲への側条施肥による省力・省資材・低コスト施肥法 | リン酸と加里を施用した麦作後の水稲の移植栽培において、被覆尿素で窒素を標準分施の6割程度とする無リン酸、無加里の側条施肥で、標準分施と同程度の収量と検査等級が得られる。 | 佐賀県農業試験研究センタ- 有機・環境農業部・土壌・肥料研究担当 | 研究成果情報 | 28 | http://www.pref.saga.lg.jp/kiji00310935/3_10935_15717_up_ztt852gk.pdf | 佐賀県 |
減肥(リン酸、カリ低減)、肥料コスト低減 | 土壌診断 | 水稲・オオムギ | 水稲-大麦体系におけるリン酸と加里施肥量の削減 | 水稲-大麦体系の施肥量は、標準量に対し水稲ではリン酸は1/2(1.7kg)、加里は1/3(1.5kg)で、大麦ではリン酸は1/2(3.4kg)、加里は1/3(3.5kg)で、標準量とほぼ同等の収量と品質が得られる。リン酸と加里を大麦に標準量施用すれば、水稲は無施用にできる。 | 佐賀県農業試験研究センタ- 有機・環境農業部土壌・肥料研究担当 | 研究成果情報 | 25 | http://www.pref.saga.lg.jp/kiji00310935/3_10935_6_h24seika_14.pdf | 佐賀県 |
安定生産 | 堆肥施用、土壌診断 | 水稲「ヒノヒカリ」 | 中粗粒グライ土における籾殻牛ふん堆肥の長期連用と水稲の収量性、成分含量 | 中粗粒グライ土の水稲において、籾殻牛ふん堆肥の長期連用により収量は増加するが、2.0t/10a施用すると土壌養分が多くなり、稲体中の窒素含量も高くなることから、適切な施用量は0.5~1.0t/10aである。 | 長崎県農林技術開発センター・環境研究部門・土壌肥料研究室 | 指導 | 28 | https://www.pref.nagasaki.jp/e-nourin/nougi/theme/result/H27seika-jouhou/shidou/S-27-18.pdf | 長崎県 |
安定生産、省力 | 肥効調節型肥料、全量基肥施肥 | 水稲「おてんとそだち」 | 水稲「おてんとそだち」の全量基肥施肥に適した緩効性肥料 | 水稲「おてんとそだち」の全量基肥施肥として、速効性肥料に緩効性肥料LPSS100を52%組み合わせた肥料を用いると、窒素吸収率が高く収量性が向上する。 | 長崎県農林技術開発センター・環境研究部門・土壌肥料研究室 | 指導 | 28 | https://www.pref.nagasaki.jp/e-nourin/nougi/theme/result/H27seika-jouhou/shidou/S-27-19.pdf | 長崎県 |
品質向上 | 施肥体系 | 水稲「つや姫」 | 早期水稲品種「つや姫」における玄米タンパク値と穂肥幼穂形成期(1回目穂肥施用時期)の草型 | 水稲品種「つや姫」は良食味を考慮した玄米タンパク値の上限は6.8%である。穂肥を施肥すると、玄米タンパク値は上昇する。1回目の施肥は、施肥N1kg当たり0.1%程度タンパク値を上昇させる。2回目の施肥は、施肥N1kg当たり0.2%程度上昇させる。 | 長崎県農林技術開発センター・農産園芸研究部門・作物研究室 | 指導 | 28 | https://www.pref.nagasaki.jp/e-nourin/nougi/theme/result/H27seika-jouhou/shidou/S-27-21.pdf | 長崎県 |
収量・品質向上 | 施肥体系 | 水稲「つや姫」 | 水稲「つや姫」の早期栽培における収量及び玄米外観品質に優れる施肥技術 | 早期水稲「つや姫」の施肥は、基肥窒素6kg-穂肥1回目2kg-穂肥2回目2kg(/10a)が収量及び品質の面で優れる。 | 長崎県農林技術開発センタ-・農産園芸研究部門・作物研究室 | 普及 | 27 | https://www.pref.nagasaki.jp/e-nourin/nougi/theme/result/H26seika-jouhou/fukyu/F-26-02.pdf | 長崎県 |
収量・品質向上 | 施肥体系 | 水稲「にこまる」 | 水稲「にこまる」の玄米外観品質に優れ収量を確保する穂肥1回目窒素施肥量推定法 | 水稲「にこまる」は穂肥2回目に窒素2kg/10a施肥する場合、㎡当籾数と㎡当穂数は穂肥1回目窒素施肥量と幼穂形成期頃の㎡当茎数と葉色値から推測でき、幼穂形成期頃の生育に応じた玄米外観品質に優れ収量を確保する穂肥1回目窒素施肥量を推定できる。 | 長崎県農林技術開発センタ-・農産園芸研究部門・作物研究室 | 指導 | 27 | https://www.pref.nagasaki.jp/e-nourin/nougi/theme/result/H26seika-jouhou/shidou/S-26-14.pdf | 長崎県 |
肥料コスト・環境負荷低減、省力 | 肥効調節型肥料、育苗箱全量施肥 | 水稲「ヒノヒカリ」 | 中山間地における水稲「ヒノヒカリ」の育苗箱全量施肥栽培技術 | 中山間地における水稲「ヒノヒカリ」の育苗箱全量施肥(シグモイド120日タイプ)栽培において、育苗期の硬化開始時の苗丈は2~6cmが適し、収量、品質及び食味は慣行施肥栽培とほぼ同等で、労働時間及び肥料費はやや削減できる。 | 長崎県農林技術開発センター・農産園芸研究部門・作物研究室 | 普及 | 25 | https://www.pref.nagasaki.jp/e-nourin/nougi/theme/result/H24seika-jouhou/fukyu/F-24-05.pdf | 長崎県 |
安定生産 | 施肥体系 | 水稲「つや姫」 | 水稲品種「つや姫」の基肥と生育、収量および品質の関係 | 水稲品種「つや姫」は、基肥を多肥にすると稈長が長くなり倒伏しやすくなる。また、穂数や籾数が増加し玄米重も重くなるが、粒厚が薄くなり千粒重も軽く、検査等級も低下しやすくなる。 | 長崎県農林技術開発センタ-・農産園芸研究部門・作物研究室 | 指導 | 25 | https://www.pref.nagasaki.jp/e-nourin/nougi/theme/result/H24seika-jouhou/shidou/S-24-06.pdf | 長崎県 |
品質向上 | 施肥体系 | 水稲「つや姫」 | 水稲品種「つや姫」の早期栽培における穂肥と玄米蛋白、食味および玄米品質の関係 | 水稲品種「つや姫」は、穂肥を2回(幼穂約1~2mmと約100mmの2回)施肥する体系が穂肥1回(幼穂約1mmに1回)より玄米蛋白含有率はやや高いが、6~7%の範囲では食味に差は無く、背白粒発生率が低く、検査等級も高い。 | 長崎県農林技術開発センタ-・農産園芸研究部門・作物研究室 | 指導 | 25 | https://www.pref.nagasaki.jp/e-nourin/nougi/theme/result/H24seika-jouhou/shidou/S-24-07.pdf | 長崎県 |
品質向上 | 施肥体系 | 水稲「つや姫」 | 水稲品種「つや姫」の背白粒の発生率と出穂後の気温および穂肥の関係 | 水稲品種「つや姫」は、「コシヒカリ」より背白粒の発生が少なく、窒素成分で2kg/10aを穂肥2回処理(幼穂1~2mmと100mmの2回)した場合、出穂後15日間の平均気温が28℃までは背白粒の発生は少ない。 | 長崎県農林技術開発センタ-・農産園芸研究部門・作物研究室 | 指導 | 25 | https://www.pref.nagasaki.jp/e-nourin/nougi/theme/result/H24seika-jouhou/shidou/S-24-08.pdf | 長崎県 |
環境負荷低減 | 育苗箱全量施肥 | 水稲 | 水稲育苗箱全量施肥栽培による河川への窒素負荷軽減効果 | 水稲育苗箱全量施肥栽培は、河川への窒素負荷を約85%軽減でき、慣行施肥栽培と同等の収量を確保できる。 | 長崎県農林技術開発センター・環境研究部門・土壌肥料研究室 | 指導 | 25 | https://www.pref.nagasaki.jp/e-nourin/nougi/theme/result/H24seika-jouhou/shidou/S-24-12.pdf | 長崎県 |
減肥(リン酸、カリ)、コスト低減 | リン酸・カリ低減肥料 | 水稲「にこまる」 | 水稲「にこまる」全量基肥施肥用低コストL型肥料の県央平坦地への適応性 | 県央平坦地二毛作水田の水稲「にこまる」に対し、リン、カリの配合割合を減らし、LPS120の窒素を70%含み、窒素の含有率を25%と高めた全量基肥栽培用低コスト肥料を用いて施肥しても収量、リン、カリ吸収量が低下することはなく施肥コストの低減が図れる。 | 長崎県農林技術開発センター 環境研究部門 土壌肥料研究室 | 指導 | 23 | https://www.pref.nagasaki.jp/e-nourin/nougi/theme/result/H23seika-jouhou/shidou/S-23-12.pdf | 長崎県 |
減肥(窒素4割減) | 育苗箱全量施肥、疎植栽培 | 水稲「にこまる」 | 水稲「にこまる」の育苗箱全量施肥による疎植栽培 | 水稲「にこまる」では、苗箱まかせ(N400-LPS120)を育苗箱全量施肥する株間30cm疎植栽培により、収量、品質、食味は慣行栽培と遜色なく、窒素施肥量を40%削減し、省力かつ低コスト栽培ができる。 | 長崎県農林技術開発センター 農産園芸研究部門 作物研究室 | 普及 | 22 | https://www.pref.nagasaki.jp/e-nourin/nougi/theme/result/H22seika-jouhou/fukyu/F-22-03.pdf | 長崎県 |
省力、低コスト | 水稲育苗箱全量施肥、遮根処理 | 水稲 | 水稲育苗箱全量施肥栽培の苗質は 水田苗床育苗の場合に遮根処理で改善する | 水稲の育苗箱全量施肥栽培はコスト、 省力性ならびに環境面から優れた栽培技術であるが、熊本県における普通期栽培では高温 下での育苗による苗の徒長やルートマットの形成が弱いことが普及の妨げになっている。 そのため、熊本県の普通期栽培で用いられている水田苗床の育苗方法を改善する。 | 熊本県農業研究センター 生産環境研究所 土壌肥料研究室 | 農業の新しい技術 | 27 | http://www.pref.kumamoto.jp/common/UploadFileOutput.ashx?c_id=3&id=6669&sub_id=1&flid=3&dan_id=1 | 熊本県 |
減肥(リン酸、カリ約4割低減)、コスト低減 | 土壌診断 | 水稲、小麦 | 普通期水稲と小麦に有効なリン酸・カリの減肥栽培 | 肥料原料高騰に伴い、肥料コストの低減が求められているが、リン酸およびカリの減肥が作物や土壌養分の維持に及ぼす影響については不明である。そこで、普通期水稲および小麦栽培における施肥コスト低減のため、リン酸およびカリ施肥量を削減し、生産性と継続性を そなえた施肥技術の開発を図る。 |
熊本県農業研究センター 生産環境研究所 土壌肥料研究室 | 農業の新しい技術 | 25 | http://www.pref.kumamoto.jp/common/UploadFileOutput.ashx?c_id=3&id=1032&sub_id=1&flid=6&dan_id=1 | 熊本県 |
安定生産 | 穂肥施用時期 | 水稲「ヒノヒカリ」 | 温暖化条件下で栽培した水稲「ヒノヒカリ」に適した穂肥施用時期 | 温暖化条件下「ヒノヒカリ」の穂肥施用時期を出穂期前22~12 日(-22~-12)の範囲で移動すると、収量はほとんど変動しないが、白未熟粒混入程度が変動し、籾数が多い場合に乳白粒が増加しやすい-12 を除く-22(幼穂長2mm)~-14 が穂肥可能域である。背白・基白粒混入程度は穂肥時期により変動しないこともあるが、時期が遅いほど軽減することもあり、-16~-14(幼穂長10~15mm)の施用が望ましい。出穂期前日数は本情報の幼穂伸長モデルを用いて判定できる。 | 熊本県農業研究センター 農産園芸研究所作物研究室 | 研究成果情報 | 25 | http://www.pref.kumamoto.jp/common/UploadFileOutput.ashx?c_id=3&id=1032&sub_id=1&flid=11&dan_id=1 | 熊本県 |
多収 | 施肥体系 | 水稲「ミズホチカラ」 | 水稲「ミズホチカラ」の多収を効率的に得る施肥方法と堆肥施用の効果 | 水稲「ミズホチカラ」の多収を得る施肥方法は、a当たり窒素成分で基肥0.5kg-穂肥0.3kg-晩期穂肥0.2kg である。堆肥の施用により4~6%の増収効果がある。「ミズホチカラ」は、㎡当たり籾数と登熟歩合に負の相関があるため、施肥法や施肥量を変えても収量は変わらない。 | 熊本県農業研究センター 農産園芸研究所 作物研究室 | 研究成果情報 | 25 | http://www.pref.kumamoto.jp/common/UploadFileOutput.ashx?c_id=3&id=1032&sub_id=1&flid=13&dan_id=1 | 熊本県 |
多収 | 施肥体系、堆肥の連年施用 | 水稲「北陸193 号」 | 水稲「北陸193 号」の多収を得る施肥方法と堆肥施用の効果 | 水稲「北陸193 号」の多収を得る施肥方法は、a当たり窒素成分で基肥0.5kg-移植30 日後追肥0.3kg-穂肥0.6kg-晩期穂肥0.2kg である。堆肥の連年施用により6~8%の増収効果がある。「北陸193 号」は、登熟歩合が高いので、多収を得るには、総籾数確保が最も重要である。 | 熊本県農業研究センター 農産園芸研究所作物研究室 | 研究成果情報 | 25 | http://www.pref.kumamoto.jp/common/UploadFileOutput.ashx?c_id=3&id=1032&sub_id=1&flid=15&dan_id=1 | 熊本県 |
コスト低減 | 有機質資材 | 飼料用イネ「ホシアオバ」 | 高冷地域における飼料用米品種「ホシアオバ」栽培での堆肥施用と深耕の効果 | 「ホシアオバ」は、窒素施肥量8kg/10a の条件で、堆肥を1~4t/10a 施用すると増収するが、堆肥連用3年目において、堆肥1t/10a では窒素施肥量を2kg/10a、堆肥4t/10a では4kg/10a 減肥しても慣行栽培と同等の収量が得られる。また、耕土深20cm 程度の深耕を行うと、根が下層へ拡大し、根の活性が登熟期まで維持されるため収量性向上に有効である。 | 熊本県農業研究センター 高原農業研究所 | 研究成果情報 | 25 | http://www.pref.kumamoto.jp/common/UploadFileOutput.ashx?c_id=3&id=1032&sub_id=1&flid=59&dan_id=1 | 熊本県 |
減肥(リン酸、カリ約4割減)、コスト低減 | 土壌診断 | 水稲、小麦 | 普通期水稲と小麦に有効なリン酸・カリの減肥栽培 | 肥料原料高騰に伴い、肥料コストの低減が求められているが、リン酸およびカリの減肥が作物や土壌養分の維持に及ぼす影響については不明である。そこで、普通期水稲および小麦栽培における施肥コスト低減のため、リン酸およびカリ施肥量を削減し、生産性と継続性を そなえた施肥技術の開発を図る。 |
熊本県農業研究センター 生産環境研究所 土壌肥料研究室 | 農業の新しい技術 | 23 | https://www.pref.kumamoto.jp/common/UploadFileOutput.ashx?c_id=3&id=1025&sub_id=1&flid=3&dan_id=1 | 熊本県 |
多収 | 施肥体系 | 水稲「ミズホチカラ」 | 水稲「ミズホチカラ」の多収を効率的に得る施肥方法と堆肥施用の効果 | 水稲「ミズホチカラ」の多収を得る施肥方法は、a当たり窒素成分で基肥0.5kg-穂肥0.3kg-晩期穂肥0.2kg である。堆肥の施用により4~6%の増収効果がある。「ミズホチカラ」は、㎡当たり籾数と登熟歩合に負の相関があるため、施肥法や施肥量を変えても収量は変わらない。 | 熊本県農業研究センター 農産園芸研究所 作物研究室 | 農業研究成果情報 | 23 | https://www.pref.kumamoto.jp/common/UploadFileOutput.ashx?c_id=3&id=1025&sub_id=1&flid=74&dan_id=1 | 熊本県 |
コスト低減 | 有機質資材 | 飼料用米「ホシアオバ」 | 高冷地域における飼料用米品種「ホシアオバ」栽培での堆肥施用と深耕の効果 | 「ホシアオバ」は、窒素施肥量8kg/10a の条件で、堆肥を1~4t/10a 施用すると増収するが、堆肥連用3年目において、堆肥1t/10a では窒素施肥量を2kg/10a、堆肥4t/10a では4kg/10a 減肥しても慣行栽培と同等の収量が得られる。また、耕土深20cm 程度の深耕を行うと、根が下層へ拡大し、根の活性が登熟期まで維持されるため収量性向上に有効である。 | 熊本県農業研究センター 高原農業研究所 | 農業研究成果情報 | 23 | https://www.pref.kumamoto.jp/common/UploadFileOutput.ashx?c_id=3&id=6668&sub_id=2&flid=33325 | 熊本県 |
多収 | 施肥体系 | 飼料用米「ホシアオバ」 | 高冷地域での適応性が高い飼料用米品種と多収のための施肥法 | 高冷地域での飼料米栽培において、極早生「べこあおば」、早生「ホシアオバ」および「まきみずほ」は、栽培特性、収量性に優れる。施肥量は窒素成分量で13kg/10aの多肥条件で増収するが、その場合、基肥+ラグ期追肥+穂肥+晩期穂肥の体系が望ましく、上位3葉が伸長するが、草型の悪化にはつながらない。 |
熊本県農業研究センター 高原農業研究所 | 農業研究成果情報 | 22 | https://www.pref.kumamoto.jp/common/UploadFileOutput.ashx?c_id=3&id=1033&sub_id=1&flid=46&dan_id=1 | 熊本県 |
減肥(リン酸、カリ低減)、低コスト | 低P・K肥料 | 水稲 | リン酸およびカリ成分を低減した低コストの肥効調節型水稲肥料 | リン酸、カリ低減肥料の R600(50)は、慣行肥料の R444 と同等の収量および品質が維持でき、代替肥料として利用が可能で肥料コストも削減できる。 | 沖縄県農業研究センター 名護支所 作物園芸班 、石垣支所 | 普及 | 26 | http://www.pref.okinawa.jp/arc/_userdata/fukyu/2014/hukyu26_05.pdf | 沖縄県 |